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2019年09月29日更新

令和元年度 第14回 ガス消費機器設置工事監督者資格講習 受講レポート

 

区分:資格講習

受験地:名古屋
筆記:8月28〜29日 天候:雨〜曇

概要

  • この講習は、特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律(特監法)により、特定ガス消費機器の設置又は変更の工事の欠陥に係るガスによる災害の発生を防止するために、現場にて監督者として従事するために必要な知識を習得するために実施されている講習です。

  • この講習を受講して、修了試験に合格すると、「ガス消費機器設置工事監督者」(通称:特監法資格者)として、講習実施者(日本ガス機器検査協会)から、資格証が交付されます。民間の団体が実施及び認定していますが、この資格は特監法に基づく「国家資格」で、主管庁である経済産業省が、講習及び資格証の交付を同団体に委託しています。

  • 特定ガス消費機器は、下記の機器と定められています。これらは、都市ガス、LPガス問わず適用され、資格もいずれのガス種に対しても有効です。

    1.  ガスバーナー付きふろがま、及び、その他のふろがまでガスバーナーを使用できる構造のもの、並びに、これらの排気筒、及び、当該排気筒に接続される排気扇

    2. ガス湯沸器(暖房兼用のものを含み、ガス瞬間湯沸器にあってはガスの消費量が12 kWを超えるもの、その他のものにあっては7 kWを超えるものに限る。)並びに、その排気筒、及び、当該排気筒に接続される排気扇

  • 過去に不適切な施工による、一酸化炭素中毒や火災事故などが多発したことから、「特監法資格者」が自ら施工するか、実地に立ち会って監督するよう、制度が改められたものです。

時間、問題の構成

  •  講習

    • 資格講習

      • 通常、この資格講習を受講します。受講資格は特になく、ガス工事の経験や実際にガス工事業者に勤めているかなども問われません。2日間の受講ののち、最後に修了試験を受験します。資格証は、日本ガス機器検査協会が交付します。

    • 認定講習

      • ガス主任技術者免状など、所定の資格と実務経験を有する場合、認定講習が受講できます。1日半の受講ののち、修了証を受け取り、経済産業省に認定を申請します。修了試験は免除されます。資格証は、経済産業省/地方産業保安監督部長が交付します。

  •  修了試験

    • 2日目の最後に、60分50問の修了試験があります。1問2点で60点以上で合格です。試験開始後20分で途中退室ができます。

    • 4択で正解と思う選択肢の記号(イロハニ)を解答します。

 

 

講習

 

  • 対策

    • 講習当日まで特に何もやっていません。事前にテキストを頂いて斜め読みは試みましたが、2日間でやるにはかなり範囲が広いと感じました。ちなみに、私はガスは初学者で、正直チンプンカンプンでした。練習問題もチラ見しましたが、解答の見当もつきませんでした。

  • 受講

    • テキストと演台に映し出されるスライドを使用して講義が進められます。

    • スライドで「重要」と記載されている部分については、試験に出題される可能性がある(出題候補)部分、更に講師が「ここは重要です」や「同じキーワードを連発する」部分については、何らかの形で修了試験に出題される可能性が高い部分となります。

    • ストレートに、「ここが出ます」とは言ってくれませんが、かなり念は押されますので講義をしっかり聴いていれば、修了試験に出て来そうな範囲はかなり絞れます。

    • しかし、範囲が絞られてもどういった形で出題され、どこに穴が開くのかなどは不明なので、ある程度の暗記力が必要です。「この文章にどこに穴があいても大丈夫なようにしっかり暗記してください」や「この図はしっかり暗記してください」が結構あります。

    • 出題のイメージは、テキストに練習問題があるのでつかめます。テキストの練習問題がそのままというのはほとんど見受けられませんでしたので、講習を寝ていて、慌てて練習問題の解答だけ暗記しても合格はできないでしょう。しかし、類似問題はありましたので、練習問題が無駄とはいいません。

    • 帰宅後に、「重要」の部分だけ、自宅で再度確認しました。

  • 修了試験

    • 試験前に、10分程度の小休憩がありますので、トイレを済ませて、苦手っぽい部分を見直します。

    • 試験は、ガチで実施されます。テキストの参照はできないのはもちろん、甘い講習に見られる、事前に「実践問題」などと称した問題の漏洩や解答チェック、講師が独り言をいうなどのサービスは全くありませんので、自分の記憶のみで臨んでください。

    • しかし、問題は講習を聴いていれば初学者の私でもそれなりに解答できた平易なものが多いので、講師が強調している基本的な部分(アルミテープはだめ、防火性能評定品…)をしっかり覚えれば、6割は取れるはずです。経験者なら実務経験がある分、有利でしょう。

    • 私の場合だと、テキストやスライドでは図示で掲載されていたところが、難しい文章に改められて修了試験に出題されるなど、ちょっとひねくれた部分も散見されました。

    • 試験結果は、約1か月後に郵送で通知です。合格なら合格通知と資格証、不合格の場合は不合格通知のみが届きます。

    • 不合格者に対する救済措置(再試験等)はなく、新たに講習の受講から、やり直しとなります。

    • 試験問題は持ち出せません。試験問題冊子にそのまま解答を記載するタイプの試験冊子です。

    • 試験終了後、受講票は持ち帰り、合否通知が届くまでは受講の証拠となるものなので保管してくださいとのことでした。

 

合格発表

 

  • ほぼ1か月後の9月25日付の「合格通知」と8月29日(試験日)付の「資格証」が、9月26日に簡易書留で届きました。WEBや電話での発表はありません。

  • 資格証の交付日は、修了試験の日となっていましたので、厳密には修了試験の翌日から資格者となっていたことになります(資格証がないし番号が分からないので実際は監督できませんが)

  • もし、1か月を大幅に経過しても何も届かない時は、協会に電話連絡してくださいとのことでした。

 

資格証

 

  • 資格証は、紙製手帳タイプのもので、全6ページあります。サイズは旧運転免許証程度のサイズがあります。

  • 1〜2ページ「心得・資格証」、3〜4ページ「再講習受講記録」、5〜6ページ「住所欄・協会の連絡先」となっています。

  • 実際に携帯するとなると、サイズが大きいので財布には入れにくいうえに、紙製で汗等によりすぐに汚損してしまう可能性が高いので、特監法ラベルとともに、集金事務用のセカンドバックなどに入れて現場に持ち込むのが良いと思います。


 

費用

 
  

  • 資格講習 受講費 26,350円

  • 資格証の交付まで全て込みです。不合格でも一部返金とかはありません。

 

 

 

 

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