IYASコミュニケーションフィールディングス

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− 放送大学履修の状況 −

 

件 名 2025年第2学期(通算第2学期、1年生)
日 付 2025-06-09
更新日 2025-12-08 (28)


  • 共通語句や制度の説明等は、 こちらのページにありますの で、放送大学の仕組みがよくわからない方は、ご一読くだされば理解の助けになると思 います。
  • 大学の規則により、通信指導や単位認定試験の問題や答案につい ては書けませんし、 引用もできませんのでご了解ください。



今学期の履修

 1150030:日本語リテラシー('21)       (基盤科目、放送授業、15時間、2単位)閉講

 1710214:暮らしに活かす不動産学('22)   (
生活導入科目、放送授業、15時間、2単位)閉講
 1710222:健康と 社会('23)         (生活導入科目、放 送授業、15時間、2単位)
 1730118:グローバル化時代の日本国憲法('19) 
(社 会導入科目、放送授業、15時間、2単位)閉講

 
1519352:認 知症と生きる('21)       (生活専門科目放 送授業、15時間、2単位)
 1519433:今日のメンタルヘルス('23)
     (生活専 門科目放 送授業、15時間、2単位)
 
1519263:ラ イフ ステージと社会保障('20)  (生活専門科目、放送 授業、15時間、2単位)閉講

 1539345:雇用社会と法('21)          (社会専門科目、放送授業、15時間、2単位)

 
 5750059:プログ ラミング入門Python('24)(情報導入科目、オンライン授業、8時間、1単位)
 5750016:情報ネットワーク('18)       
(情 報導入科目、オンライン授業、15時間、2単位)閉講
 合計:9科目、17単位

  •  今学期から、卒業要件であるオンライン科目の履修を開始します。「生活と福祉コース」ですので、生活のコース科目を中心に、面白そうで平均点が高め、中 古で印刷教材が入手できた科 目選 択です。うち、5科目がなんと今学期で閉講対象でした。閉講科目は、次年度改訂になるかはまだ不明ですから、今学期限りかもしれませんので貴重です。かな りボリュームをアップして、9科目になりますので、10月に開始すると毎日1コマ+αずつ学修する計算となりま すが、2学期は自主学習期間 (お盆)の先行学修、年末年始休暇など大型連休もありますので、10月の学期開始を待たずに先行スケジュールで ゆとりを持たせて進めていく計画です。
  •  印刷教材を中古での調達に変更しま した。中古調達の利 点としては、
    (1)
    おおむね400-800円 (送料込み)で販売されているので学費が節約できる。
    (大学からの支給は1冊1000円、履修外の個別購入は2000-4000円程 度。)
    (2)支給だと、8月下旬の科目登録及び入金確認以降の支給となるので、早く ても9月中 旬ごろのテキスト着となり、かなり時間がかかります。
    今回は8科目という結構なボリュームですので、単位認定試験終了後、すぐに次学期の学修にとりかかりたいので、テ キストさえ手元にあれば、通常スケジュールより約2か月先行して学修を始めることができます。
    (オンライン授業は、10月〜しか学修できませんので、それまでになるべく放送授業を進めていきます)
    注意:中古で入手される場合は、科目の改定年度 「('21)等」に注意してください。A〇azonでの出品は改定年度が分からないものが多いので手を 出さない方がよいです。異常に安いものは改定年度が古いものが多いです。

  • 日程
    • 6月14日 予習を開始
    • 8月15日 科目登録申請
    • 8月29日 全科目、前半(7時限)までの 講義を受講完了
    • 9月8日 科目登録決定通知到着、即日入金 手続
    • 9月16日 教材到着(今学期は印刷教材は なし、2学期の案内文書と番組表のみ)
    • 10月1日 2学期開始
    • 10月3日 オンライン授業 受講開始
    • 10月26日 オンライン授業 全2科目最 終レポートまで完了、受講修了
    • 11月7日 通信指導全科目提出
    • 11月24日 放送授業全7科目15時限の 講義を終了
    • 11月29-30日 放送授業全7科目の自 習型問題に解答
    • 12月2-3日 放送授業全7科目の自 習型問題の答案を提出


  • 学習計画(随時更新)この計画は「リミット」な ので、できるだけ先行する。
    • 9月中 11時限目までを受講 (+4時 限) ←予定通り
    • 10月上旬 通信指導を解答、オンラ イン授業受講開始、放送授業の視聴は一旦休み ←予定通り
    • 10月下旬 放送授業12時限目の受講とオ ンライン授業を平行 ←放送授業12時限の受講をやめて、オンライン授業を集中受講してレポートまで完了し た。
    • 11月上旬 12-13時限までの 講義を受講(+2時限)、通信指導提出、オンライン授業の中間時限を目指す  ←予定通り
    • 11月下旬 15時限までの 講義を受講(+2時限)、自習型問題を解答←少し早く終了
    • 12月上旬から試験まで 自習型問題の添削 確認、単位認 定試験音過去問学習開始、オ ンライン授業完了予定 
      • 12月7-8日 2024-1 全7科 目模擬試験と問題研究(復習) 全科目A以上の得点 ← 今ここ
      • 12月?日 2024-2 全7科目模 擬試験
      • 12月?日 2025-1 全7科目模 擬試験
      • ?月?日 苦手科目の復習



日本語リテラシー('21)

  • この科目を選択した理由:前学期履修した「日本 語アカ デミックライティング」ですが、本来なら先にこの「日本語リテラシー」を履修しておくことが推奨とのことでしたので、前に戻 る形となりますが履修をすることにしました。この日本語リテラシーを履修しておくと、後に日本語系のオンライン 授業履修の基礎ともなります。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修 予定の科目ですが、テ キストが中古で先行して手に入りましたので、現 在(第1学期)履修中のアカデミックライティングの参考にもなると思い、学修を開始し ました。
      • 1時限  6月14日 / 初回講義ということもあり、ゆ るめの講義でした。
      • 2時限  6月28日 / ひらがな、カタカナ、漢字の それぞれの役割といった内容でした。無意識のうちに使い分けてい るなぁと感じつつ、そういえば気付く(きづく)を、よく「き ず く」って入力して変換できなくて、あっとなるパターンもよくある なって感じました。
    • 7月
      • 3時限  7月6日 / 音読み、訓読み、和語、漢語、 外来語等の特徴や使い分けの講義でした。普段無意識に使い分けて いるけど、改めて学んでみるとそういう成り立ちや理屈か、と 色々 気付くことがありました。
      • 4時限  7月20日 / パラグラフ・リーディングの講義でした。中 心文、支持文、結論文を見つけ出し、中心文や結論文から要約 文を作成すると、要約しても大切なことがしっかり分かる文章 になるという、とても気持ちいい講義でした。比較で、支持文 がかなり入った要約文も示され、確かになんか浮いてるという かいまいち気持ち悪い感じがありました。
    • 8月
      • 5時限 8月15日 / 他の科目もあるのでさぼっているわけではないの ですが、前回からほぼ1か月空いて久々の日本語リテラシーです。接続語の講義でした、例題をやってみてもほ とんど当たりませんでした。普段いかにいい加減に接続語を使っていたのかというのを痛感します。これからは 接続語そのものが持つ意味を考えて使わないといけないと感じた、いい講義でした。
      • 6時限 8月18日 / つながりということで、接続語を実際に使ってみ る講義でした。前の時間の講義が生きているのか、今回の例題はほとんど間違えませんでした。ある程度無意識 に使い分けはできているようで、やはり印刷教材を見ながらやはり迷うところもあって、なかなかに考えるのは 苦労しました。
      • 7時限 8月25日 / 「は」と「が」の違いの講義でした。これも普段 な かなか意識していないことでしたが、「何々は」は、後ろに重点があって、後ろに何々が長く続いていく、 「何々が」は、前に重点があって、短く終わるということを、いくつか例文を用いて、違いを考えていきまし た。
      • 8時限 8月30日 / 書くスキル「説明文を書く」と題して、感想文、 意見文、報告文、説明文の違いを学習したのち、主に、感想文と説明文の違いを例文を確認しながら説明文を深 く学びました。説明文を構成する客観性ということで、事実と意見の違いについても学習しました。印象に残っ たのは、説明文に求められる客観性と分かりやすさの両立は難しく、客観性だけを追い求めて目的を忘れ、関係 のない事実ばかりの文章では何を伝えたいのかが分からない文章となってしまうので、まず何の目的で書く説明 文なのかを意識して、その目的に沿った客観的な事実を選ぶことが特に重要であるということでした。
    • 9月
      • 9時限 9月2日 / 書くスキル「文体と論理」で、説明文は読んだ人に 分かりやすくスッと入ってくる文章を目指すべきなので、一般的な起承転結は「転」が必要ないので向かない。 説明文の中でも報告書のようなものは、結論から先に書く「逆三角形型」を用いることによりより分かりやすく なる。要約した結論が先にくるので、細かい事情が知りたければ更に読み進めればいいし、結論だけ読んでもお おまかには理解できるので、新聞記事によく用いられているそうである。対して、最後に結論を書くのは「三角 形型」で、一般の人が普通に文章を書くとこの形になるが、最初から最後まで読まないと分からないのと、印象 に残りにくい欠点がある。基本的に、三角形型で書ける文は、逆三角形型でも書くことができる。レポートや論 文については、前学期のアカデミックライティングでも学びましたが、起承転結の「転」は転じることは不要 で、「起承結」又は「起承論結」で書くことが望ましい、序論〜本論〜結論の形式も、誤解されて、はしがき〜 本論〜あとがきになって、はしがきとあとがきの部分が本論に関係のないことが書かれている例が多く、適切で はない、との講義っでした。通常、意識して逆三角形型を用いることは、ほとんどないと思いますが、講義での 例文を見て、逆三角形型も意外と分かりやすいということを学びました。
      • 10時限 9月7日 / 書くスキル(2)「言えることと言えないこと」 で、このタイトルを見たときは一体何の講義か、よく分かりませんでした。講義は、正しい推論の仕方として、 元命題を対偶命題に作り替えてみると、元命題が正しいようなことを言っていても、実はおかしなことを言って いるというのを見つけやすくなるという論理学の話と、三段論法の話でした。三段論法…学校でやったっけ?用 語としては、初耳でしたが、先生の解説どおり、日常生活での問題解決の手法として、三段論法は(命題が正し いかは別として)無意識のうちに活用されていますね。なかなか教えてもらえなければ気づかない、深い講義で した。
      • 11時限 9月15日 / 書くスキル(3)「考えを導く方法」の講義 で、帰納、演繹、アブダクション(推理)の3つの方法の解説でした。それぞれの方法のポイントや注意点を分 かりやすい例文を使いながら講義が進んでいきました。用語にすると難しいですが、いずれも正しさや深さは別 とすれば、一般の人でも日常的に利用していることとの説明で、かなり身近に感じることができました。
    • 10月
      • 通信指導 10月2日 / 2学期が始まり、通信指導が公開されました。 今学期の通信指導始めはこの科目です。必須提出は7問、初見で解ける又はテキストで容易に解答できる比較的 やさしい問題と、当該部分のテキストをしっかり読み込み直さないと解答できない難度の高い問題が半々という 感じでした。テキストを見返してもよく分からない(判断に迷う)ものも数問ありました。アカデミックライ ティングの方が簡単だった気がしますね。
      • 12-13時限 10月27日 / 10月はオンライン授業や通信指導問 題に集 中していましたので、10月の放送授業は、これが初めてです。約1か月ぶりの滝浦先生ですので少し懐かしく も感じます。「レポートを書く」という講義で、12と13時限が前編と後編になっていたので、連続して受講 しました。「オンライン授業のレポート出してしまった…」と一瞬思いま したが、出してしまったものはどうしようもありませんので、作ったレポートを復習として見直してみる学習に 活用することにしました。講義を聴いて、「アカデミックライティング」でも似たことを学んだことを思い起こ しました。まさに昨 日完成した、「情報ネットワーク」のレポートを見直してみると、「自分で立てた問い」を「文献で客観的に調 査」して、「最後に問いに自分で答える」という流れがちゃんとできていました。無意識のうちにアカデミック ライティングが発揮されていたようです。前編はタイトル(テーマ)の選び方、後半は、仮想タイトルを用い て、オンラインデータベースを用いた文献調査のデモンストレーションでした。
    • 11月
      • 通信指導提出 11月7日 / 7問中2問不正解でした。やはりなかなか 難しいかったです。
      • 14時限 11月15日 / 自己添削の方法の講義でした。今までの講義 を総まとめしたような内容でした。今までの講義が基礎となって、やっと自己添削ができるようになるというこ とですね。
      • 15時限 11月23日 / ついに最終講義に突入です。内容は「全体の おさらい」でした。「ここからは皆さんが日本語リテラシーを実践していく番、日本語リテラシーの良い旅 を!」
      • 自習型問題解答 11月29日 / 講義後半のおさらいです。8時限から 後半の分ですので、8月受講の分からなのでテキストを読み返すと懐かしい感じもしました。テキストを読み返 しても今一解答が分からない問題もあって、全7科目の中では、一番難しかったと感じました。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月2日 7/8点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月7日 / 解答時間25分、9/10点でし た。通信指導と自習問題の不出来の割には、意外にも良い点数でした。初見で解ける問題はほぼなく、テキスト なしで解くのは難しいと思います。1問ずつテキストと通信指導を読み返しながらの解答でした。それでも25 分で解けていますので、当日もあせらず確認しながらやればなんとかなりそうな感じでした。 


暮らしに活かす不動産学('22)

  • この科目を選択した理由:不動産は人間が生活を していく上での必要不可欠な財産であり、生きている間は生活の拠点として所有または賃貸により付き合っていかな ければならないものです。私自身、不動産を所 有していますので、あまり普段明確に意識しない不動産について理解を深めるために履修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修 を開
      始しました。
      • 1時限 6月14日 / テキストの順 序と放送授業での説明が前後してページを進んだり戻ったりとかみ合わない部分やテキストにない説明も目 立ち、全体的に講義の流れが悪く感じました。内容は初回講義ということもあり不動産の定義や
        日本ではなじみの薄い不動産学の説明、海外 の不動産学といった、不動産と不動産学というものをざっと説明し、今後の流れを概観する内容で、それほ ど難しくはありませんでした。
      • 2時限 6月28日 / なんとなくし か分かっていなかった「?LDK」の明確な基準や、賃貸契約の基本などの講義でした。社会人になると社 会経験を積んで覚えていく部分も多いのですが、これは社会に出る前に中学や高校でやった方がいいです ね。特に原状回復や定期借家の部分には結構時間を割いていました。
    • 7月
      • 3時限 7月6日 / 住まいの立地が テーマで、今の住所となるまでに、自分の意志で3回転居していますが、1回目のアパートで失敗したこと (幹線道路沿いで騒音が激しい、1階だったので上階の入居者が入れ替わる度に時間パターンの変わる騒 音)を反省して、2回目は住宅地内の一戸建ての借家を選びました。現住居の3回目の一戸建て住宅(自己 所有)は、2回目の立地の反省点(河川沿いの低地であることや近隣工場からの異臭)も考慮して選びまし た。私が親元を離れて何十年もかけて得た知識経験や、5年前のマイホーム購入の時に、素人の付け焼刃で 四苦八苦して調べてなんとか形にしたことが、45分でしっかりまとめられていたので、当時知っていたら すごく参考になっただろうなぁと懐かしい感じもありましたので、この講義はほとんどが既知の内容のおさ らいでした。
    • 8月
      • 4時限 8月8日 / 土地の用途制限や周辺環境についての講義でした。 用途地域、建蔽率や公園とライフラインなども住まい選びには重要で、建築協定などにより住みよい街並みを 作っていっている地域もあることが紹介されていました。
      • 5時限 8月15日 / 不動産の価値(値段)についての講義でした。 ちょっと難しい計算系の話が多くてそこらへんはついていきませんでしたが、不動産は、異質性(同じものがな い)があって、家電などのように一番安い店を選べばよいというものではないので、どのような要素が不動産の 価値に影響してくるかを理解することにより、自分が本当に必要とする要素を適正に判断して、よい不動産投資 (購入)をすることが大事、ということは分かりましたが、少々苦しい授業でした。
      • 6時限 8月23日 / 不動産の購入以外にかかる諸税や住宅ローンにつ いての講義でした。内容としてはすでにマイホームを手にしているのでほとんど既知の内容でしたが、素人調べ でしたので、改めて整理して全体を理解できました。
      • 7時限 8月26日 / 建物の種類、構造、敷地の権利種類、所有権の範 囲、契約の範囲の講義でした。建物の種類や構造は印刷教材通りでしたが、敷地の権利や所有権の範囲、不動産 関係契約(請負、売買、仲介、媒介、代理、注文、建売など)は、印刷教材に全く載っていない内容でした。次 の時限の講義でもなさそうですし、印刷教材に載っていない部分が試験に出題されるのかといった点なども、後 ほど追跡が必要です。後半の不動産関係契約についてはある程度知っていましたが、前半の構造はかなり簡略化 しているとは思いますが、それでもほとんど初耳でした。
      • 8時限 8月30日 / 住まいを購入するとの題で、日本では土地と建物 を別として扱うが、欧米では土地と建物は一体として扱うこと、再建築不可の土地の留意、借地の権利、住宅認 定制度やインスペクションの国内外の比較、重要事項説明の意義、契約不適合と旧、瑕疵との違いや時効につい ての講義でした。
    • 9月
      • 9時限 9月3日 / マンションを管理するとの題で、マンションの基本 となる区分所有権や専有と共有部分の説明の後、管理組合や規約の仕組み、修繕の種類と大規模修繕の実例紹 介、相続(区分所有権や滞納管理費の相続)についてでした。マンションを買ったことはないし、今後も買うこ とはないと思うので、ぼんやりとしか知らなかったマンション特有の制度について色々と新たに知ることができ ました。特に1階で庭付きであっても、その庭の土地の所有権自体はマンションの区分所有者全員の共有地で、 専用使用権があるのみで、勝手に駐車場や建築物を建てるなどの大幅な変更はできないという点は私も初めて知 りました。また、1階庭のある部屋は、庭の使用の有無に関わらず、数百円から数千円程度の庭の専用使用料を 支払う必要があることが多いそうです。庭付きなら当然、庭まで区分所有権が及ぶものと思っていました。時間 の大半は修繕、管理費、相続の話でした。特に管理不全マンションや、管理費滞納者が死去した後の相続の問題 など、一般に起こり得る事例が紹介されていました。
      • 10時限 9月7日 / 住まいを改修すると題し、最初にゼロエネルギー 住宅展示場の取材が紹介され、その後、既存住宅の改修、マンションの専有部分の改修、改修時の採光の考慮、 改修等に必要な諸手続き等が解説されました。最後の諸手続きについては印刷教材には載っていませんでした。 この科目は、印刷教材に載っていないことに動画講義で言及していることが多々見受けられるので要注意です。
      • 11時限 9月22日 / 高齢期を過ごすと題して、リフォーム資金など の調達のためのリバースモーゲージやリースバックの仕組みや注意点、その他の住居として、有料老人ホーム、 サービス付き高齢者向け住宅、高齢者用区分所有型マンションの他、新しい形としてインタビューと共にグルー プリビングが紹介されました。従来の「病気等必要に迫られてから住み替える」のではなく、「健康(自立)状 態から終の棲家に住み替える」という考えの、米国発のCCRCが日本でも導入されつつある。日本版CCRC は「多世代共生」として、高齢者だけを集めて入居させるのはなく、若者の入居も促し、高齢者を支援するボラ ンティア活動に参加してもらうことを条件に、周辺より格安の家賃で部屋を借りられるといったシステムで、近 くの他人による相互援助の体制となっている。最後に高齢者の資産保護を観点として、成年後見制度や不動産信 託の解説がありました。
    • 10月
      • 通信指導 10月2日 / 必須提出は10問、初見で解ける問題が多く、 難度は低めでしたが、1問だけ毛色の違う奇問(計算系問題)が出題。通信指導なので満点を目指す必要もな く、奇問はスルーしました。
      • 12時限 10月30日 / 住まいを相続すると題して、土地建物にかか る相続税の仕組み、節税としてのマンション建設のリターンとリスク、登記制度の解説でした。節税としてのマ ンション(アパート)建設の話はよく聞きますが、私には無縁の話なので気にもしていなかったので、なぜマン ション建てたら節税になるのかも知りませんでしたので、社会を知るよい勉強になりました。
    • 11月
      • 13時限 11月6日 / 不動産に投資するとの題で、現物の不動産に投 資する方法と証券化された不動産に投資する方法を学習しました。
      • 通信指導 11月7日 / 10問全問正解でした。1問よく分からない計 算系問題がありましたが、まぐれで当たりました(笑)
      • 14時限 11月15日 / 空き家、空き地の利活用との題で、空き家 (空き地)問題やその原因、活用例などを交えて学習しました。日本では、登記や税制の仕組みによる空き家 (空き地)の発生や、欧米の先進国と比較して不動産の利活用についての制度もあまり発達していないことなど が要因として挙げられ、今後は不動産関係の体制の再編が必要との講師の先生のコメントがありました。
      • 15時限 11月23日 / 今学期2番目の最終講義入りです。不動産を 活用した居住エリアの価値の向上方法例の講義でした。マンションの建て替えの際に道路の付け替えや周辺戸建 て所有者の土地も含めた整理により価値を上げる方法や、築古のマンションを積極的に改修して価値を上げる方 法、DIY方式などによる自由度を増した物件を導入する方法、出口戦略として、建物除却による土地の売却と いったマンション自体の終活についても解説がありました。住宅地でも、開発をした会社が全戸売却して終了で はなく、開発会社がその後の街づくりにもにも継続的に関与している事例や、住民同士で維持管理団体を組織し て、景観規制などを活用して魅力の維持している事例など、国内外の事例やインタビューを交えての解説でし た。特に、海外では維持管理団体が寄付を受けた不動産で賃貸やサービスを提供して収益を出して、それを街づ くりの資金にするといった方法や、日本では、地域住民の持ち回りで負担になりやすい、ごみ集積所清掃は外部 の業者に任せてしまうなど思い切った方法を採用している地域もあり、色々な方法があるのだなと感じました。
      • 自習型問題解答 11月29日 / 講 義後半のおさらいです。テキストを読み返えば解答できる感じでした。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月2日 10/10点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月7日 / 解答時間10分、10/10点で した。通信指導の方が難しかったかな。ほとんど初見で解ける問題でした。 


健康と社会 ('23)

  • 「雇用社会と法」を先に履修することとしたの で、この科目は2026年度1学期の履修に変更しました。
  • この科目を選 択した理由:両親の介護が迫りつつ あるので、少しでも余裕をもって対応できるように学修しておくとともに、自身も通る道として考えていくために履 修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1時 限 6月15日 / 初のラジオ科 目(音声のみ)で、初回講義を聞きました。 ほとんどテキスト を要約して読んでいるだけの感じでしたが、読み上げたポイントとなりそうな部分は 印をつけていくという方法で臨みました。初回ということで「健康」や「社会」の定 義からでしたが、定義自体がなんかゆれてる感じで、それぞれの立場からの複数の見 解があって割れているという感じで、日々進歩している未完成の学問ということが言 いたかったようです。
    • 7月
      • 2時 限 7月6日 / 主に疾病の変化 (感染性 疾患での死亡率が減少し、非感染性疾患での死亡要因が増加している)や、生活習慣病に関することで、特に興味深かったのは「疾病の自己責任論」について で、生活習慣病という名称から個 人の生活(喫煙や運動不足等)によるものと考えられがちであるが、実は生活習慣を改善することの効果は、うまく変えられる部分があるかもしれないが、罹患 や死亡を減らすことにつながるという科学的な根拠はない、仮に罹患したとしても本当に生活 習慣を原因としたのかはわかりにくく、発生要因も複数であることもある、ということで、安易に生活習慣病=個人の責任という差別、偏見的な考えをしないよ うに留意しなければならないということでした。
      • 3時 限 7月7日 / 健康が社会から 受ける要因の講義でした。WHOの確かな事実(10の社会的要因)に沿って、それぞれ詳解していく講義 でした。聞けばああなるほどと思える内容でした。第2回では生活習慣の改善の効果への問いかけのような ものがありましたが、生活習慣だけでなく、社会との関わり方も健康を害する要因となり得るという内容で した。
      • 中断 / 雇用社会と法を先に履修する こととしたので、この科目は2026年度1学期の履修に変更しました。




グローバル化時代の日本国憲法 (’19)

  • この科目を選択した理由:すべての法令の大元で ある日本国憲法を学修することは、今後の他の学修にも役立つものですので履修を計画しました。同時履修する科目が多くなりすぎることやテキストが事前に手 に入らないなどの問題もあって、履修をどうするか迷っていましたが、8月 上旬に手ごろな価格でテキストも手に入り、今学期閉講なので、1年生の今学期に急ぎ履修することと しました。
  • 受講の感想
    • 8月
      • 1-3時限 8月3日 / 他の科目と比較して1か月遅れの開始ですの で、まずは3時限目まで進めて他の科目と足並みをそろえます。内容はなかなか興味深い内容だったので、3時 限連続でもすっと入ってきました。
        • 1時限 / そもそも憲法とは何か、憲法ができる前はどうであったの か、憲法はなぜ誕生することとなり、どのように変化していったのかという講義でした。そもそも憲法とい う考え方の発祥はヨーロッパから誕生した。現代的な主権国家誕生の前は、国家の力は弱く、ヨーロッパで あればローマ教会がその力を有していた。政治は地方の封建領主によって行われ、各種団体に所属している ことによる既得権中心であった。憲法に基づく統治が行われている欧米の国々を「文明国」、そうでない「非文明 国」という区分けがヨーロッパで採用され、当時は日本を含むアジア地域では憲法を制定している国は なかった。ヨーロッパからして、非文明国は「無主地」であり、植民地として良いこと となっていた、などの講義でした。ほとんど知らなかったことでしたのでなかなか興味深かったです。
        • 2時限 / 明治維新と日本国憲法の成り立ちの講義でした。非文明国 とされ植民地化されることや、憲法がないことによる不平等条約の解消などを解消するため、「文明国」に なることを目的として、日本で憲法が制定された。日本の憲法はヨーロッパの憲法を参考に日本風にアレン ジしたものである。ヨーロッパの憲法を参考にしたのは、当時のヨーロッパの力が強かったので文明国とし て認知されるには、ヨーロッパ好みの憲法を制定しなければ意味がなかったそうである。その後の敗戦によ る改正された日本国憲法が現在の憲法であるが、これがアメリカからの押し付け憲法であるのかという点に ついて検討や、憲法改正や普及の経緯の説明などの講義でした。
        • 3時限 / 「人権」にスポットを当て、国内外の人権の歴史と現状に ついてのを詳解する講義でした。人権とは何か、世界では人権の保護に力を入れており、死刑制度の廃止、 複数国が協調して国家を超えた人権裁判所が設置されるなど進んでいるが、日本を含むアジア地域では人権 裁判所もなく、日本を含む数か国は今も死刑制度が残っている。「アジアでは欧米的な人権の考え方はなじ まず、欧米の押し付けだ」とする学者もいるそうで、アジアでは欧米ほどはなかなか進まないようです。人 権は国家から与えられるものではなく、人間であることのみを根拠として誰もに生まれながらにして認めら れている権利であり、現代では国家を超えて国際的に人権を保護しようという方向に進んでいる。国内で は、特に日本国内の領土にある外国人にどこまで人権を認めるかなどの講義でした。
          判例などを示しつつも、すべてに答えがでている訳ではなく、今後も継続して国際的に考えていく必要があ るという、現在進行形の話題であることが印象的でした。
      • 4時限 8月10日 / 様々な角度からの憲法と平等についての講義でし た。憲法の平等の意義から、婚外子差別、夫婦別性、再婚禁止規定、同性婚に焦点を当て、それぞれの世界的動 向や日本での対応状況などを考えていくことができました。 
      • 5時限 8月18日 / 個人の尊重、幸福追求権についての講義でした。 幸福追求権(自己決定権)には様々な権利があるが、「公共の福祉」に反する内容は認められない点に注意が必 要。たとえば自分で決めたからといって臓器を生存中に売ることは倫理に反する。学校が生徒の髪型を制限する ことについて、憲法上に髪型の自由は認められていることは支持しつつも、教育上必要な範囲内で制限すること を禁じるものではない。ただし、その制限の内容は青少年の健全な発達に沿う合理的なもので、慎重に決めるべ きである。プライバシー権についても日本ではまだなじみのない「データ・ポータビリティ」や「自己情報コン トロール権」「(購買履歴やGPSによる)プロフィリング(個人行動予測)」についても説明があり、おもし ろい講義でした。
      • 6時限 8月24日 / 思想、良心、信仰の自由についての講義でした。 それぞれ過去の大戦で神道を国教に準じた扱いをして精神的な支配を強制したことや、思想弾圧などもあり大幅 に侵害されていた。そのため、日本国憲法では例外なしの明文化で保護した。しかし、思想、良心、信仰の自由 は、あくまでも他者に強制しない、危害を加えない範囲で認められるものであって、信仰の自由があるからと いって、強制したり、宗教的な儀式等の結果、人を傷つけたりすれば当然に処罰される。また、判断力の弱い青 少年を洗脳して、他者に危害を加えたり、違法な行為を行うエスカレートした宗教集団(セクト集団)も問題化 しており、信仰の自由との兼ね合いで難しい判断となることが多い。他にも、地方自治体が地鎮祭を行い祈祷料 を神官に公費で支払ったことは政教分離に違反しないか(目的効果基準で合憲)、宗教上特定の行為を禁止され ている学生が、授業でその行為を拒否したことにより単位が修得できず退学処分となったこと(その行為は必須 ではなく、代替措置が可能であったから、退学処分無効の判決)など、思想、良心、信仰の自由と、社会のルー ルや慣習が対立することが多くあり、色々と調整の必要な権利であると感じました。
      • 7時限 8月29日 / 表現の自由の現代的課題についての講義でした。 表現の自由は人権の中でも優位的地位にあるとされる重要かつ強く保護されなければならない権利である。言語 や文書によるものだけではなく、行動(例えば国旗を焼く)も保護の対象である。規制は、内容そのものを規制 する方法(プライバシーの侵害や差別の禁止等)と、方法を規制する方法(掲示や表現の方法)に大別される。 規制を行う場合は、慎重を期さなければならないものであるが、例えば周囲に火災の危険を及ぼすような方法で 国旗を焼くような行為、ビラ等を掲示することによる美観等、一定の規制をすることは必ずしも表現の自由を侵 害しているとは言えない。しかし、日本では放送の許認可権を総務大臣が持っており、政府の意(放送法第4 条)に沿わない放送局の免許を取り上げることができるもできる法令が現に存在する問題もあり、日本の表現の 自由は、国際的には低い評価を受けているのが現状で、問題があるといえるとのことでした。
      • 8時限 8月31日 / 経済・社会的権利の現代的課題と題し、経済的自 由として、居住移転や渡航、国籍離脱、職業選択の自由、財産権の保障、社会権として生存権、教育を受ける権 利、労働基本権について、満載の講義でした。労働基本権は雇用社会と法を同時に履修しているのでかぶる部分 がありましたが、憲法を中心とした視点から考える点が違いました。それぞれなぜ憲法で保障する必要があった のかが歴史を交えて解説されていたので、ああういう経緯でこの条文ができたのかという制定された意義も理解 することができました。
    • 9月
      • 9時限 9月7日 / 統治機構の基本構造と題して、三権分立の意義と、 現在の日本の三権分立の問題、特に政党国家現象は、用語こそ初耳でしたが、依然から多数与党から内閣を任命 していたら、結局与党がなんでもできちゃって危ないよねという感覚を学術的に確認できました。特に党議拘束 で議員個々の考えよりも、結局は与党の一部の有力議員の考えがまかり通ってしまうという点は問題であり、政 党が民主的に運営されることが民主主義の根幹であると感じました。他、選挙制度と議員定数(一票の格差)問 題についても解説がありました。
      • 10時限 9月14日 / 国会と内閣についての講義でした。衆議院と参 議院の解説、内閣の立場や内閣総理大臣の権限、立法と幅広い講義でした。次時限にも続きます。
      • 11時限 9月27日 / 前時限に続き、国会と内閣、地方自治について の講義でした。国会議員、内閣、行政委員会の権限、地方自治の重要性の講義でした。
    • 10月
      • 通信指導 10月8日 / 全10問、初見での解答は難しいですが、テキ ストをしっかり確認しながら解答すれば難しくはありませんでした。
    • 11月
      • 12時限 11月3日 / グローバル化の中の司法との題で、司法権の概 要及び憲法制定当初からの解釈の変化などの講義でした。裁判官の任期は10年というのは初めて知りました。 なぜ10年なのかという解説もありましたが、憲法制定当初にアメリカ式に習い、「市中の弁護士から期間限定 で裁判官を任用し、任期満了後は弁護士に戻るという制度」が日本ではうまく運用できず、現職の裁判官の再任 を繰り返すという仕組みになってしまっているそうです。司法がなんでもかんでも積極的に関与してしまうと、 行政や立法の領分を侵害する可能性もあるので、積極的に関与すべき事項と、積極的には関与しない事項とに分 けて考えているという点も新たな視点でした。
      • 通信指導 11月7日 / 10問全問正解でした。
      • 13時限 11月9日 / 象徴天皇制とその課題と題して、戦前の天皇制 と戦後に象徴天皇制となった経緯、皇族には一般国民にはない身分的特権を有しているが、一般国民に認められ ている基本的な権利の一部が制限又は否定されている。皇族とはいえ人間であるので、制限されている基本的な 権利の種類については、時代に即して再検討する余地がある。他、生前退位や皇位継承(女性天皇)についてで した。今一よく分からなかった天皇という仕組みについて、以前よりは理解を深められたと思います。
      • 14時限 11月17日 / 平和主義と題して、主に憲法第9条の制定に 至った経緯や、その解釈の変化、現代の問題点などの講義でした。多くの日本人には「まきこまれたくない」と いう気持ちがあるものですが、国際社会では、完全にそっぽむくのもなかなか難しいようで、自衛隊の合憲性やその解釈を国際社会の変化に応じ、 憲法9条の基本規定は守りつつ、できる限り国際的な貢献もできるよう対応をしていると感じました。高 市首相が台湾有事に関する「存立危機事 態」の発言をしたことが対中国で問題になっている中で、私自身あまり気に留めていない話題でしたが、講義を 聴いて、かなり問題のある発言だなと感じました。
      • 15時限 11月24日 / 最終講義6番目です。いつものスタジオでは なく、別の場所で山元先生のゼミの学生を聞き手にした講義でした。国民主権、憲法の制定と改正について、主 権とは何か、憲法制定権力と憲法改正の関係、憲法の中の条文も基本原理である憲法と憲法律に分けられ、優劣 がある。改正においては、その憲法のアイデンティティを変化させるような改正は許容されない(アイデンティ ティを変化させるものは、改正ではなく「新たな憲法」である)と解されている。日本ではなぜ今まで憲法が改 正されなかったのかといった点の解説もなかなか興味深いものでした。最後に憲法改正についてゼミの学生によ るディベートが先生の解説を交えながら進みました。「憲法は他者と共存するためのツールである」が最後の メッセージでした。
      • 自習型問題解答 11月30日 / 講 義後半のおさらいです。間違い探しのような問題が多く、テキストとにらめっこでした。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月3日 10/10点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月8日 / 解答時間30分、9/10点で した。テキストからも答えが見つけられなかった問題もあり、そこが不正解でした。初見で解ける問題はほぼな く、調べるにも時間がかかり、かなり難しい印象でした。




今日のメンタルヘルス('23) 

  • この科目を選択した理由:メンタルヘルスは現代 の社会人にとって深刻な問題の一つだと思います。自分がそうならない、そうなっても早期に見つけられるよう、履 修することとしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1時限 6月20日 / 「健康」という定義など、健康と社会の科目と似 たところもありましたが、こ ちらでは健康の定義そのものは深掘りせずさらっと解説し、メンタルヘルスの現状について時間が割かれていまし た。テキストをかなり飛ばして講義が進みましたので、ページをついていくのが大変でした。
    • 7月
      • 2-3時限 7月7日 / 第2回は、妊婦と幼児期の母子メンタルヘル ス、児童虐待、アタッチメント パターンについてでした。第3回は児童期〜思春期〜青年期のメンタルヘルスで、主に児童期に時間が割かれていま した。ACEピラミッドや、日本の子供は自己肯定感や満足感が他の先進国と比較してかなり低いというデータ が示 され、児童期の子どもには「勤勉性(自分自身の意欲によって試したいと思う行動)」をできるだけ阻害せず、干渉 しすぎると勤勉性により得られるはずであった「成功や失敗の体験」が減少し、劣等感を抱くようになってしま うと のことでした。
    • 8月
      • 4時限 8月9日 / 成人期のメンタルヘルスの講義で、成人期とはいえ 社会的責任、育児や介護などによるストレスもあり、また、男女間のジェンダーの違いによる差別がストレスと もなり得る、成人のひきこもりは意外と多く、8050問題で親が年老いてしまいひきこもる子供を支援できな くなってからその存在が見つかるなど、社会問題となっている。ワークライフバランスも重要で、特に在宅ワー クでは仕事と自分の時間を区別することを重要視する人とそれほど重要視しない人がいて、ストレス度合いが違 うことも分かってきているので、自分がどちらのタイプであるかを知って、上手にワークライフバランスをとっ て仕事とつきあっていく必要があること等のお話でした。
      • 5時限 8月17日 / 老年期のメンタルヘルスの講義で、定年して役割 が変化していくことに適応する重要性、多少の健康問題はあって当たり前という気持ち、高齢者だから病気を治 療しなくていいというような偏見の危険性といった講義でした。残された時間が少なくなっていくということば かり考えてしまうとうつ状態になったりもするので、特にこれまでの知識や経験を生かして社会貢献する、次世 代への知識や経験の継承に取り組むと、生きがいとしてメンタルヘルスにも大変効果があるという締めくくりで した。
      • 6時限 8月23日 / ストレスの理論ということで、ストレスの語源か らセリエのストレス理論、ライフイベントごとのストレス、ストレスチェックシートの詳解でした。ストレスは 同じできごとでも、受け取り方や影響度もに個人差がある点を留意しなければいけないこと、ストレスを受けた 人体はどのようにストレスを処理していくのかという普段なかなか考えないような角度からストレスを学習でき ました。
      • 7時限 8月26日 / 職場でのストレスに焦点を当てた講義でした。労 働者の5〜6割が強いストレスを感じていること、男性と女性ではストレスと感じることが違う、心の病は高い 状態で横ばいである。職場においてストレス対策をすることは、単に安全配慮義務やリスクマネジメント、従業 員の健康のためだけではなく、ミスや事故を減らし、休職者や離職者を減らすことにより生産性を向上できるメ リットもある。具体的に厚労省の指針にある4つのケア、ストレスチェックの結果を分析して自社が弱いところ を改めるなど、これからも更に取り組みが必要であると感じました。また、ストレスによる休職後の復職や障が い者雇用の点については、制度等不十分な点も多く、今後も継続的な支援が必要とのことでした。
      • 8時限 8月30日 / ストレスコーピング(対処)の実践と題し、スト レスを文章化して分析し、対処する流れについて学習しました。ストレスそのものへの対処も重要であるが、必 ずしも積極的解決だけが有効とは限らず、時には力を抜くということも大切である。また、ストレスと生活習慣 は密接に関係しており、ストレスの高い生活では、まず、生活習慣が犠牲になるので、生活習慣をしっかり意識 することが大切である。最後にリラクセーションということで、休憩中などもスマホを触っているのでは休憩に ならないので、簡単なリラクセーション(講義では「筋弛緩法」を実演)や、昼の休憩で、何も考えず10分間 目をつぶるだけといった簡単なものでもいいから、取り入れて習慣にしてほしいとのことでした。
    • 9月
      • 9時限 9月4日 / 心の病とはどんなものかと題して、精神疾患 全体 の歴史と傾向、様々な精神疾患の種類と薬の効果、欧米との比較でした。講義の半分は、閉鎖的なことが多い精 神科 病棟を解放医療という病院を自由に出入りできる体制を構築した病院の院長と看護師のインタビューでした。ま ず、 欧米では1950年代の薬の開発により入院の必要性が減少したことにより、病床数は激減しているのに対し、日本 では精神科病床数が少なく在宅看護を基本としていた政策を戦後に改め、病床を急増させたため、欧米とは逆に 病床 が増えてしまった。しかし、現在は薬等の活用で入院を減らす方向へ進行中であること、後半のインタビューでは、 閉鎖的に閉じ込めて管理すると反抗が生まれてしまうので、あえて解放してスタッフ、患者、地域の三者で信頼 関係 を結ぶことにより、閉じ込める必要はなく、患者が比較的自由に生活することができる、ただし地域の方を定期的に 訪問して聞き取り等するフォローが大切であるという事例が紹介されました。
      • 10時限 9月7日 / 脳の機能変調と精神疾患と題し、統合失調症、う つ病、躁うつ病(双極性障害)のそれぞれの違いや診断治療を学ぶ講義でした。統合失調症は長期的な薬物療法 が中心であるのに対し、うつ病は適切な休養により半年程度でほとんど自然回復するが、回復後も発病前と同じ 環境になればまた再発するので環境を変えていくことも大切である。また、うつと躁うつの違いも初耳でした。 躁うつは、過剰に元気になりすぎるため、問題行動(反社会的行動)が起きやすく、3か月程度でおさまるが、 その間の反社会的行動で信用を失ったことが尾を引くので、早期に治療することが必要である。この3つの病気 は、元々の本人の性格とは無関係に発症するため、その人の通常状態とは違った態度(性格)となるが、あくま で病気(脳の機能障害)によるものである点の理解が不足していると、後に差別等が発生する可能性があると感 じました。
      • 11時限 9月22日 / アルコール、薬物、インターネット等の各種依 存症について、講義ではアルコール依存についての解説でした。アルコール依存症患者の推移、アルコールが人 体にどう作用するかを医学的に解説、治療方法として抗酒薬の他、講義では特にAA(匿名断酒会)による治療 について、実例動画を交えて紹介していました。AAは、断酒したい参加者が共に語り合うというもので、聞き 手は肯定も、否定も、助言もしない、語り手は自分が発したいことを語る。AAの参加者インタビューでは、他 の人のアルコール依存の体験談を聞くことにより、断酒の重要性を再認識でき、継続する意思が強くなるような 事をおっしゃっていました。AAが断酒とどのように関係するかはまだよくわかっていないようであるが、AA 参加者と非参加者との間では断酒の継続率に有意な差があるとされています。講師も講義中でおっしゃっていま したが、AAの話を一番信用しないのは「医者」とのことで、毎度「そんなんで依存症が治る訳がない」と言わ れるそうだ。私的には、AAのメンバー間の相互監視機能もあるのではないかと思っています。アルコール依存 症の治療にAAのような方法があるとは、なかなか興味深い講義でした。
    • 10月
      • 通信指導 10月3日 / 必須提出は10問、難度は普通といったところ でしょうか。テキストなしでは解答は難しいですが、テキストを読み返せば解答はできるといった塩梅の問題で した。
      • 12時限 10月31日 / ストレスとストレス反応と題して、それぞれ の精神疾患が具体的にどのような症状を示すのかという講義でした。ストレスが精神症状だけではなく、身体症 状になって現れることもあること、どのような状況がストレスとなるのかは本人の今までの環境や常識などに影 響され、同じ環境であっても誰もが一様に適応できるわけではない、ストレスで精神、身体症状を示している本 人は自分が病気である病識がないことや病院に行く気力もないこともあるので、そういった場合は周囲の適切な 介入が必要であるとのことでした。
    • 11月
      • 通信指導 11月7日 / 10問全問正解でした。
      • 13時限 11月8日 / 災害時のメンタルヘルスの講義でした。災害の 定義から始まり、災害は自然災害のほか、テロや戦争といったものも災害に含むこと、被災者は健康な人も災害 初期から後期(復興期)までのいずれの段階でもメンタルヘルスが崩れてしまい、精神的な病を発症してしまう ことは普通であるが、リジリエンスによりほとんどの人が自然と回復していくこと、元々精神障害等を患ってい る人は医療機関の被災等による診察や服薬の中断により症状の再発や悪化もあること、被災者を支援する「支援 者」のメンタルヘルスの確保も重要であり、支援者のメンタルヘルスを守ることは、被災者への支援にもつなが るという点を学習しました。「平時から、災害時に何が起こるのかを知っておくことも災害への備えとなる」と いうまとめがこの講義を簡潔に表したものだと感じました。
      • 14時限 11月16日 / グリーフケアの講義でした。前時限の続きの ような内容で、前時限が災害などの精神、身体面への影響の内容であったのに対し、今時限は肉親を何らかの理 由により突然失った時や、自分が突然不治の病(がんなど)を宣告されたとき、人体に起こる精神的な反応や、 その治療法についてでした。前時限でも出てきたリジリエンスにより人間にはこれらのグリーフを受け入れて立 ち直ることができるが、そうでない場合もあるので、そういった場合は適切な治療につなげる必要がある。しか し、治療としては基本的に心理療法が中心となるようである。最後に教材として「普通の人々」というアメリカ 映画が紹介されました。
      • 15時限 11月24日 / 最終講義3番目です。自殺とその予防と題し て、自殺の現状や自殺者の心理、予防のための方法(TALK)などの講義でした。「自殺は自己決定の結果の 一つと捉えがちであるが、実際は様々な問題を抱えた末の強制された死である。」ということが、自殺を本人だ けの問題と決めつけない大切な考え方であると感じました。前回と今回の2回を担当された高橋先生は、教材と して最後に映画を紹介するのが好みのようで、今回は「桜桃の味」というイランの映画でした。
      • 自習 型問題解答 11月29日 / 講義後半のおさらいです。初見でほぼ分かる問題と、テキストを丁寧 に読み返えば解答できる問題が混ざっていて、程よい感じの問題でした。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月2日 10/10点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月7日 / 解答時間21分、10/10点で した。解答時間は、10問科目の平均的な時間でした。初見で解けない問題は多いですが、テキストを読めば解 ける素直な問題が多い感じでした。 



認知症と生きる('21)

  • この科目を選択した理由:両親の介護が迫りつつ あるので、少しでも余裕をもって対応できるように学修しておくとともに、自身も通る道として考えていくために履 修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1時限 6月20日 / 認知症を極度に恐れるのではなく、なろうがな るまいが、予防と共生のバランスよく生きていくこととの講義でした。
      • 2時限 6月23日 / 認知症の診断を早期に受けられれば、必要な支援 の検討や進行を遅らせる治療 などに取り掛かることができる。支援の内容は、本人が望むことを、どう支援したら不便を少なくできるかという点 を尊重し、決めて押し付 ける ことのないように留意する、認知症となったからといって、すべてのことがいきなり できなくな ることではないので段階に応じた支援をする、デイサービス等のリハビリによって、一度失ったことを取り戻す可能 性もある、といった心構え的な講義でした。
    • 7月
      • 3時限 7月20日 / 今1学期の単位認定も終わりましたので、ここか ら予習に復帰です。試験前半は、テキスト外の内容で認知症の過去現在未来の専門家へのインタビュー、後半 は、テキスト通りの認 知症の種類やどのように進行していくのかなどの講義でした。認知症を発症するリスクのうち、65%は変えることのできない原因であるが、35%は生活習慣 などを改善することにより改めることができる可能性がある、老年期より前から取り組むとよりリスクを下げる 効果があるという内容が印象的でした。
    • 8月
      • 4時限 8月10日 / 認知症の発症と医療について、認知症の前段階 (MCI)と診断されても、回復するかMCIのままとなる例が3割あり、必ずしも認知症へ進行する訳ではな い、認知症と診断されたのちも、それが最終告知ではなく、徐々に進行していくものであるから、進行の具合に より、どの様に生活したいか、またコミュニケーションが取れるうちに終末医療などについても話し合っておく ACPの重要性の講義でした。認知症へ進行しない例が3割もあることには驚かされました。
      • 5時限 8月17日 / 認知症と理解について、認知症の主要な4病態に ついてそれぞれ、症状、検査、経過、治療についての講義、その後時間の半分以上は鑑別診断の実例と医療従事 者のコメントが紹介されました。単に妙名を診断するだけではなく、その後の本人や家族のケアーも含めなけれ ば十分な診断ではないというところが、キーワードだと思いました。
      • 6時限 8月24日 / 前の時限までは、認知症を医学的な目線から見た 講義でしたが、この時限からは、認知症の当事者の心理的目線からの講義です。認知症発症の前段階である、さ さいな違和感から受診と診断、その後の生活について、若年性認知症に罹られた方と、アルツハイマー型認知症 に罹られたご家族のお二人が、それぞれの経過や経験を語るインタビューが講義のほとんどでした。まずは認知 症のご本人やご家族の気持ちを少しでも感じ取る、認知症になったことは終わりではなく、やれることが徐々に 減ってはいくが周囲の適切な支援があれば、日常生活を送ることも可能であるし、突然大きく生活が変わること はない、ネガティブな情報ばかりに惑わされず、できることはやっていくという気持ちが大切であるとの講義で した。
      • 7時限 8月27日 / 認知症診断後の生活(1)と題して、認知症と診 断されると、ネガティブな部分だけが独り歩きしてしまっているので、生活が一変してしまうことも多い。その 結果、友達が離れていってしまう、ひきこもりがちになるなど、早期診断=早期絶望となることもある。認知症 も、想像されがちな「重度の認知症」だけではなく、たくさんのことができる「軽度の」認知症であれば、本人 の意志があれば働くこともできる。働くことにより仲間を増やしたり、社会に貢献しているという気持ちも得ら れる。認知症だから何もできないという偏見を捨て、認知症の当事者の気持ちも受け入れて、地域共生できる社 会づくりが今後ますます必要になってくると感じました。
      • 8時限 8月31日 / 認知症診断後の生活(2)と題して、地域での取 り組み(認知症フレンドリー社会)と、実際の取り組み事例の紹介でした。9割ものの認知症と診断された方 が、できれば今の場所に住み続けたいという意向を示しているが、その意向とは別に今の社会は認知症の方が住 んでいることを前提とした制度や仕組みになっていない。地域ぐるみで取り組みをしていくことが望ましいが、 やはり「認知症は病院や施設で面倒をみてくれ」という意見もある。しかし、社会が認知症に対応していくこと により、認知症以外の例えば障がい者への対応も同時にできる、そういった仕組みは、健常者にとっても使いや すい、住みやすい社会になることまで考えると、取り組みやすい。しかし、これらの活動は活動をしている人が 盛り上がりがちで、当事者である認知症の方が置いて行かれていることも少なくなく、実際に認知症を体験して いる当事者を交えて、制度や仕組みを設計していくことが大変重要であると感じました。
    • 9月
      • 9時限 9月4日 / 公的制度による認知症のサポートと題し、介護保険 制度の概要、ケアマネー ジャーを中心とした多職種連携による支援の在り方についての講義でした。介護保険は病状 が軽い状態であっても、自立支援の段階から適用されるので、多くの一般の人が考えているような「症状が重く なってから」申請するものではない。認知症との診断を受けたら、早期に介護保険を申請すると良い。比較 的軽い「要支援」の認定であっても、自立支援サービス利用料金の補助や、認定を受けた時点でケアマネー ジャーを中心とした多職種連携による支援を受けることができるようになり、専門家のアドバイスのもとで、で きるだけ自立した生活を送ることができるようサポートを受けることができる。他、認知症も初期段階であれば ほとんどの例で問題なく意思疎通はできるので、早期にケアマネージャーが関与することにより、本人の意思や 終末期医療の希望などを時間をかけながら把握することができる。支援する方としても、重症化して意思疎通が 取れないと本人がどうしたいのかが分からなくなってしまうので、早期に関与する方が良いとのこと。家族の意 思は本人の意思ではない、ケアマネージャーといえども本人の意思をしっかり汲み取らないと、支援を押し付け ることになってしまう点に留意が必要と感じました。
      • 10時限 9月8日 / 認知症になっても不自由しない居場所づくりと題 して、認知症のご家族や医療機関の方のインタビューがほとんどの講義でした。居場所とは、「自分が自分でい られる場所」であり、望まない統一化されたプログラムに一方的に参加させることは、やがて引きこもりなどに なることもあるが、自分や家族だけで抱え込んで孤立化してしまうことも大きな問題であるため、地域の方や、 他の認知症患者やご家族、専門家と気軽に交流ができる拠点として「認知症カフェ」が模索されているとのこと でした。認知症カフェは気軽に立ち寄れるように、校区や町内会などできるだけ小さな範囲に多くあることが望 ましい。今、認知症でなくても将来自分が認知症になったと仮定したときに、自分の住んでいる街は認知症でも 不自由しない街であるかを考えることが、まず一歩であるという講師の話が印象的でした。
      • 11時限 9月22日 / ICTを活用したケアと題し、時間の3分の2 は、3例のインタビュー映像でした。1例目はベッドに設置する見守り装置で、起床睡眠の状態がリアルタイム に管理パソコンに表示されるとともに、履歴として蓄積され、介護医療の現場で夜間巡視負荷の軽減、夜間排泄 介助の声掛けタイミング、睡眠改善などに活用されているとのこと。2例目は自治体が導入した、ケーブルテレ ビを活用した見守りシステムで、テレビの電源を入れると市役所の担当課にメールが入るという単純な仕組み。 長期間テレビがつけられない利用者には、周辺の利用者への聞き取りや直接訪問をすることにより、孤独死等を 防ぐ仕組みとのこと。ちょうどその地域で孤独死された方がおられ、その後にこのシステムの話が出てきたので スムーズに導入が進んだそう。ただし、現代では高齢者もインターネット活用が進んでおり、必ずしもテレビを 見るとは限らず、ご子息などがインターネットを利用したシステムで生存確認を担っている例が多くなってお り、システムが陳腐化してきている。現在は、インターネットを利用した見守りで課題となっている「異常時の 現地対応」に焦点を当て、異常の発見と対処を地域内で完結できる体制づくりを模索しているという。3例目 は、コミュニケーションロボットの活用で、スタッフが直接対面で会話するのではなく、ロボットを通じてス タッフが会話するというものである。対面に比べて双方の心理的負担が減る、利用者もロボット相手だと話しや すく、赤ちゃん程度の大きさのやわらかい素材でできており、抱きかかえるという動作をすることによる心理的 な効果(過去の記憶を呼び起こすことによる脳の活性化など)が期待されるとのこと。「少々無骨なではある が、高齢者には意外と人気がある」とのこと。
    • 10月
      • 通信指導 10月7日 / 全7問、初見でも解答できる問題が多かったで す。他の問題もテキストをなぞっていけば解答にたどり着けました。
      • 12時限 10月31日 / 医療介護連携から看取り事例と題しての講義 でした。多職種連携による本人の希望に沿った終末期及び看取りを考えていく講義でした。時間の半分以上を 使って、3本の事例インタビュー動画を見る講義で、理屈よりも、実際に当事者(家族)や医療従事者から見 た、看取りまでの多職種連携の重要性を感じ取るといった講義でした。終末期と看取りという重くなりがちな内 容でしたが、本人の希望に沿った最後を迎えられれば、本人はもちろん、家族やそれまで支えてきた医療従事者 も含めて「故人らしく生きられてよかった」と思えるような後悔を残さない配慮の重要性を感じました。
    • 11月
      • 通信指導 11月7日 / 7問全問正解でした。
      • 13時限 11月9日 / 専門職の人材育成との題でした。私は専門職を 目指している訳ではないのでこの講義は一部非常に遠い感じがするところもありましたが、専門職育成に用いら れている「VR体験映像」のデモ紹介では認知症の方が実際に体験していると考えられている幻視、錯覚、不安 が追体験できる映像で、認知症の方の気持ちがよく分かりよい講義でした。介護者と介護される人の間で認識の 違いがあると、認知症患者に更なる不安を与えてしまうので、寄り添う対応の必要性を感じました。
      • 14時限 11月16日 / 地域住民の人材育成の題での講義でした。近 年では認知症患者が地域(居宅)で生活する例が増えており、認知症患者がよりよく過ごすには地域住民の協力 も不可欠である。認知症サポーター養成講座(90分の講座)などの啓発もあるが、多くは受講したものの次に どうしたらよいのかが分からずに受講して終わりという状態になってしまっている。認知症を他人事ではなく、 自身事として捉え、自分が認知症になった時、この地域で暮らしていくことができるのか、認知症の人が暮らし ていくにはどうすればよいのかという観点を持つこと地域での認知症サポートがどれほど重要であるかを考える 講義となりました。一人ですべてを解決しようとすることは難しいので、地域の人々、行政、専門職が意思疎通 を図り、それぞれ自分ができることをやっていけば、少しずつでも認知症患者がよりよく過ごせる街になってい くと感じました。「自分事として考えられる問い(課題)を見つけることがまず一歩」とのこと。講義での例で あった、カフェの経営者なら、認知症の方にも通ってもらうにはどうしたらよいか、バス会社なら、認知症の方 がバスを利用しやすくするにはどうしたらよいか、といった自分に関係する身近なところから問いを見つけて考 えていくことがまず一歩であると感じました。
      • 15時限 11月24日 / 最終時限4番目です。地域共生と題して、主 に図書館を通した地域共生の講義でした。図書館は性別、世代、病歴を問わず人々が集まる場所で、当然認知症 の方が訪れることも考えられる。認知症を含めた様々な病気について調べる場所、今まで通っていた方も認知症 を患ってしまい、進行していくことを図書館員も認識し、見守っていくとともに、必要に応じて行政などの支援 窓口を紹介する「つなげていく」姿勢で地域共生の一翼を担っている事例の紹介と、地域で見守る具体例として 「みまもりあいプロジェクト」の紹介がありました。結局は、今、他人が困っていることは、今後自分も困るか もしれない、他人事ではなく自分事として物事を考えていくことの大切さがこの講義では問われていると感じま した。
      • 自習型問題解答 11月30日 / 講義後半のおさらいです。テキストを 読み返えば解答できる問題がほとんどの、程よい感じの問題でした。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月3日 10/10点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月7日 / 解答時間18分、15/15点で した。初見ではなかなか難しいですが、通信指導と同様にテキストを読み返せば解ける問題でした。15問科目 でしたが、解答時間は10問科目の平均的な時間(20分程度)とほとんど変わりませんでした。 



雇用社会と法('21)

  • この科目を選択した理由:企業に勤める労働者と して、労働関係法制を学ぶことは自らを守る盾ともなります。早めの履修が役に立つと考え、1年生の今学期に履修 することとしました。
  • 受講の感想
    • 7月
      • 1-2時限 7月29日 / 
        1時限:労働法はなぜ必要なのかという検討を、労働の歴史を振り返りつつ確認していく講義でした。19世紀 ごろは日本を含んだ欧米でも、児童労働や健康を無視した長時間労働が当たり前に行われ、事故も多発してい た。当時は「指を数本失ったぐらいでは事故とは言わない」というような今ではあり得ない考えもあったそう だ。当たり前はその時代によって違うため、当時としては特に普通のことではあったが、徐々に是正すべきとの 考えが広がっていき、労働法が各国で制定された。日本では元々、憲法や民法で労働に関し定めていたが、それ らのみでは不十分であるため、別に労働法が制定されている。労働法は、違反者に対して刑罰を科し、違法な労 働契約を塗り替える「強行的効力」と「直律的効力」を持ち、実効性確保のために労働基準監督制度を設けてい る法令群である。印象的だったのは講義終わりに「自らルールを理解し、権利を実現するために適切な行動を行 うことが重要」と講師が話していたことです。そうです、権利を実現するために適切な行動を行えるよう、この 科目を取りました。

        2時限:日本的雇用と労働法の全体を俯瞰する講義でした。終身雇用を核とする、日本的雇用の特徴と欧米型と の違いでは、日本型は、入社後徐々に昇進していき、定年で退職する方式が一般であるが、欧米では、係員、部 課長、役員、社長、それぞれのポストで個別に募集が行われ、入社後の社内昇進はない。1社に長く勤めるとい う考えはなく、複数社を渡り歩いて経験を積み、徐々に上のポストに応募していくという方式である。日本企業 が労使共同体であるのに対し、欧米では労働者は資産の1つで、資産は株主や経営者のものであるという考え方 のようである。
        労働法令については原則として、法令→労働協約→就業規則→労働契約の準に適用され、ぞれぞれが矛盾する場 合、労働者に有利な条件が適用される(労働協約のみ有利不利問わず適用)、就業規則の労働者への不利益な変 更は合理的なものでない限り認められないが、合理的なものである場合は、個別の同意不同意に関わらず拒否す ることは認められないなど、私も過去に経験した労使協議でありがちなことがらでした。今後は、日本でも終身 雇用は段々と難しくなり、欧米でのジョブ型雇用に移行していくことが予想され、労働者も既存の仕事以外の新 しい仕事にも挑戦できるように努めなければならないと感じました。
    • 8月
      • 3時限 8月3日 / 採用の自由の範囲、採用の内定と試用期間、労働条 件の明示に関する講義でした。現在の法解釈は募集や採用は使用者側に比較的自由に認めているが、内定後は使 用者は厳しく制限される。内定や試用期間であっても軽々しく取り消しや解雇はできず、安易な取り消しや解雇 は損害賠償や慰謝料の責任を負う、逆に労働者側からすると内定辞退も退職も2週間前通知で、信義則に著しく 反しない限り、損害賠償等の責任も負う必要はない。採用時の労働条件は書面で明示する必要がある。労働関係 制度に明るくない高校生のアルバイトにおいて、法定の休憩がない、準備片づけの時間が計算されないなど、違 法な扱いがされていることは社会問題であることが紹介され、新卒一括採用制度や国籍思想信条を理由とする不 採用の是非(現在は不採用自体は違法とはいえない)について、再検討する時期に来ているとのことで締めくく りました。
      • 4時限 8月11日 / 労働契約の基本原理と題し、実際に労働者として 就労する立場となったときの、法と就業規則との関係性の講義でした。労働契約とは何かというところから、労 働者、使用者双方の義務、懲戒の根拠などが検討され、基本的には立場の弱い労働者をできるだけ保護するよう に法整備はされているが、使用者にもそれなりの裁量が認められており、様々な紛争が発生している。過去の判 例を参考にしていくと裁判所の考え方が見えてくる。最近立法された「労働契約法」は短い法令ではあるが、内 容としてはいままでの法令を補強する重要な役割を担っているとのことでした。
      • 5時限 8月18日 / 賃金の定義、賃金請求権、最低賃金制度などにつ いての講義でした。なんとなくわかっていたようで、実は違う解釈だったというような部分もあって、知識の修 正ができました。特に企業が倒産した際の賃金の先取特権は、とにかく1番だと思っていましたが、例外があ り、土地建物については抵当権に劣後するとのことでしたので、最悪、抵当権に関わりのない資産がない状態だ と、賃金が支払われないこともあるため、別の法で6か月前から80%までは国が支払うというのは貴重な情報 でした。日本では最低賃金がそもそも他の先進国に比べて低いうえに、都道府県ごとに定めているため、最大で 200円/1時間を超える格差が発生しているなど、問題も多いとのことでした。
      • 6時限 8月24日 / 長時間労働の是正、自律的な働き方についての講 義でした。戦後長らく、勤労美徳などと称して長時間労働などをいとわない日本的な働き方が是正されず、働き 方は世界の傾向から大きく乖離していった。日本の過労死が国際的に問題となり、近年は長時間労働を是正する ために、36協定での上限規定や割増賃金の増額など、長時間労働を是正する方向に動いている。しかし、一か 所に集まって皆と同じ時間仕事して、拘束時間が賃金に比例するという日本的な勤務方式も見直す必要があり、 リモートワークや高度プロフェッショナル制度などの導入も進めていく必要がある。ワークライフバランスを重 視することにより、従業員の健康が維持され、良い人材が集まってくるという好循環も考えられる。労働時間は 短く効率的に仕事をするというのが今後求められていくスキルとなる。
      • 7時限 8月29日 / 仕事と生活の調和と題して、従来の日本型労働 (会社中心、長時間労働)は国際的にも古い考えとなってきており、労働者の意識も、個人としての生活(余 暇、子育て等、ワークライフバランス)も重視する方向となってきており、無制限や配転、転勤、転籍は受け入 れられにくい情勢となってきている。一方で、法理としては配転、転勤は使用者側に優位な制度のままとなって いる。共働き世代の増加、女性の社会進出もあり、個人の事情に応じた柔軟な勤務体制を構築することにより、 労働者の流出や人材の確保にもつながるため、使用者が積極的に取り入れる意義は大きい。他、年休や育休の法 的性格、年休の時季指定義務などの説明でした。
      • 8時限 8月31日 / 雇用平等と労働者の人権と題して、特に男女間の 雇用や条件の平等、女性特有の出産関係の差別禁止、労働者の人権、各種ハラスメントについての講義でした。 社会に出て折り返しの年数ですが、それでも特に労働者の人権に関しては知らないことも多く、まだまだ勉強は 必要だと感じました。
    • 9月
      • 9時限 9月7日 / 労働者の安全・健康と労働災害と題しての講義でし た。内容としては、今学期履修中の「ライフステージと社会保障」の9時限と、同じく履修中の「今日のメンタ ルヘルス」の6,7時限を1時限に簡略化した内容でしたが、こちらは判例を引用しながらの解説でした。ほと んど復習の時間となりました。
      • 10時限 9月15日 / 労働契約の終了と題した講義で、特に使用者か らの解雇や整理解雇の要件と解雇の法的救済に焦点を当てての内容でした。日本の解雇規制は厳しいと聞くこと が多いですが、諸外国との比較などで米国よりは厳しいが、ヨーロッパ諸国と比較すると日本が厳しいとは言い 切れないというところが、意外な発見となりました。
      • 11時限 9月27日 / 非正規雇用と待遇格差の是正と題し、日本では 非正規雇用が全労働人口の4割に達するほと増加したが、正規と非正規雇用では待遇に大きな差があることか ら、均等待遇と均衡待遇を軸として是正を進めていくという内容でした。正規と非正規で同じ職務内容であれば 賃金等の待遇に差があってはならないが、実際は正規である正社員は非正規より重い責任を負っている(顧客と の折衝や残業等への対応)ことから、差があることそのものを否定するものではなく、あくまでも個別の待遇 (手当)ごとにその目的や性質を考慮して、差をつけることが不合理であれば是正し、差をつけるのであれば労 働者に合理的な理由を説明する必要があるとのことでした。特に賞与については、例えば正規10割に対して、 非正規には6割とするなど、1か0かではない均衡待遇についてはよく検討しなければならないとのことでし た。諸外国では、1か0かの均等待遇が一般的であるようです。当然、非正規の待遇ばかり上げてしまい、非正 規と同じ待遇で正規が大きな責任を負わなければならないような制度も逆に適切ではないので、そのバランスを しっかりと取ることが重要であると感じました。
    • 10月
      • 通信指導 10月9日 / 全10問、法律が絡む講義で、数字違いなども ありましたので、テキストをよく確認して解答しました。問題としてはテキストをしっかりなぞれば難しくはあ りませんでした。ちなみに、この科目のみ中古テキストと一緒に過去の通信指導問題が同封(複写とかではな く、郵送用の原本)されていましたが、問題がまったく一緒でした。通信指導は使いまわしのようです。
    • 11月
      • 12時限 11月5日 / 就業形態の多様化と労働市場と題し、少子高齢 化と人口減少により勤労世代(65歳以下)が減少するため、高齢者、障がい者、外国人といった多様な人材を 活用しないと、労働人口を確保することが困難な時代となる。また、長寿化により高齢者も定年後の生活資金確 保のために働く必要が生じている。男性がフルタイムで働くという勤務形態に囚われた会社運営は、人材確保を より困難にするため、多様な人材や働き方を受け入れられる会社の仕組みづくりが必要などの講義でした。その 中でも高齢者及び障がい者の雇用促進については更に詳細の解説がありました。この時間の講義を受けて、定年 制の是非を考察して欲しいとの問いですが、個人的には仕事は生活の糧と割り切って考えているので、定年制で 区切りが見えないと、終わりの分からないマラソンをいつまでも走るような感じになるので定年制の廃止は嫌か なとは思います。今のような激務ではなく、高齢になったら年齢相応のゆるめの仕事につきたいので、定年とい う一旦考える時間と目標が欲しいと思います。
      • 通信指導 11月7日 / 10問全問正解でした。
      • 13時限 11月15日 / 労働組合と従業員代表と題しての講義でし た。労働闘争(組合)は、世界的に見ると過去に禁止されていた時期があったものの、次第にその必要性が認識 されて保護されるに至ったという経緯の説明から、現在の労働組合の法的性格、実情、今後の労働組合のあり方 や検討中の別制度(従業員代表制度)の説明がありました。講師の先生が最後におっしゃっていた「何ら使用者 との交渉をしなと待遇は下がっていく一方であることは歴史的に見ても明らかであるので、団体的に交渉する労 働組合は今でも重要である」とのコメントが、労働組合の意義を端的によく示していると感じました。
      • 14時限 11月17日 / 労働紛争の解決との題で、組織内で労働紛争 が解決できなかった場合のそれぞれの外部機関別の仕組みやメリット、デメリットの解説でした。労働者、使用 者側をそれぞれ専門とする2人の弁護士インタビュー動画が講義のほとんどでしたが、どちらの弁護士も「ワー クルール教育」が必要であり、会社側の対応や制度に不満を感じても、それをうまく言語化できずにどうしたら よいのかが分からないということがままあるので、本来なら社会に出る前の学校教育でワークルールを教育すべ きである。しかし現状はそうなっていないので、ワークルール検定などを活用して、労働者側も正しいワーク ルール知識を身につけることが大切である。「権利や利益を守るためには、自らが行動しなければならない」、 前時間の「使用者との交渉を怠ると待遇は低下していく」とつながる講義でした。
      • 15時限 11月24日 /最終時限7番目、今学期最後の講義です。労働 法の未来という題で、欧米では大戦前からジョブ型雇用が一般的で、ジョブという対象を、会社と労働者が取引 をするという考え方である。対して、戦後の日本は法制としてはジョブ型ではあったものの、実際は労働者は ジョブの内容を定めずに入社して会社の一員となるメンバーシップ型の雇用であった。日本の労働法は解釈が難 しく、労働法より判例法理が重視される。日本においてもジョブ型雇用の考え方を用いた働き方(非正規)も一 般化しつつあるものの、社会保障制度や法的保護については、依然メンバーシップ型雇用を前提としており、 ジョブ型雇用の労働者の法的保護の仕組み作りは途上である。また、雇用されている労働者であれば賃金の増額 を求めるストライキなども認められているが、それが雇用関係にない個人同士が結託してしまうと「カルテル」 に問われる可能性もあることなど、雇用によらない働き方の法制については今後も議論の余地がある。今後は、 少子高齢化、人口減少社会、技術革新(ITやAIの発展)により、比較的大きな「ジョブ」という考え方は消 失し、ジョブを更に細分化した「タスク型」の仕組みに移行していくと考えられる。タスク型では、AIやアル ゴリズムが最適と判断した人と順番でタスクを割り振る考え方で、場合によっては雇用関係にない、外注へタス クを割り振ることも可能で、従来の雇用慣行が大きく変わる可能性もある。我々労働者は、雇用慣行への変化に 柔軟に対応するため、「行動すること、学び続けること」が必要との先生のメッセージでした。
      • 自習型問題解答 11月30日 / 講 義後半のおさらいです。初見では完全に絞り切れないけど、テキストを読み返えば解答でき る、復習には最適な感じの問題でした。この科目だけはたまたまテキストと解答が手に入って いますので、自己添削したところ10/10点で満点でした。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月3日 10/10点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月8日 / 解答時間15分、10/10点で した。ちょっと小難しい感じですが、テキストを読まずとも常識的にこれかなという感じの解答で、不安なとこ ろのみテキストを調べた感じです。




ライフステージと社会保障('20)

  • この科目を選択した理由:両親の介護が迫りつつ あるので、少しでも余裕をもって対応できるように学修しておくとともに、自身も通る道として考えていくために履 修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の 履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1-2時限 6月22日 / ラジオ科目ですので、音声のみでした。テキ ストのなぞりではなく、テキストに ない話題もあり、講義を追っていくのが意外と大変でした。内容は1時限は社会保障全般、2時限は生活保護制度を考える講義でした。強制保険としてやるか、 税としてやるかの違い、生活保護を受けることは個人だけの責任ではなく、そこ に至らせてしまった社会にも責任があるから、保護をしつつ、同時に自立を支援する制度であるという点で、いまま で自分が理解していた生活保護がかなり改まりました。
    • 7月
      • 3時限 7月20日 / ほぼテキスト通りで、生活保護制度の対象、意 義、扶養範囲、申請、廃止など、生活保護の法制度全般 を詳解する講義でした。生活保護の申請書を渡さなかったり受理しないことは違法、申請書が渡されないのであれば、口頭で申請をする意思を示せば支障ないと のことでしたが、こんなことまで言わなければいけないということは、過去にそのような拒絶事例があったとい うことなので、闇を感じる部分もありました。
    • 8月
      • 4時限 8月10日 / 妊娠〜出産期の社会保障についての講義でした。 私には直接関係はしないので、ほとんど知らないことばかりでした。妊婦が労働者であるか(使用者に指揮監督 されるので自由が利きにくい)、使用者自身であるか(自分の裁量が大きい)によって、または加入している社 会保障制度の違いで、受けられる社会保障の違いの是非があること、単に制度をなぞった説明ではなく、大学の 講義らしい学問としての観点もあってよい講義でした。
      • 5時限 8月17日 / 子育て期の社会保障について、産前産後休業と類 似した育児休業制度があり、休暇の取得の他、所得補償として社会保険料の免除や雇用保険からの育児休業給付 金など受けられること、復職後も残業時間の制限や配置転換の考慮などの配慮を受けられる。幼稚園、保育園、 認定こども園のそれぞれの違いや特色の説明と、待機児童の発生についての裁判例が紹介され、待機児童が発生 することは、法律の不備ではなく、政治の問題である。市町村は保育を提供する努力義務があるが、定員オー バーであれば利用を拒否されても違法とはいえない。しかし、病気を持った子供の受け入れについては、その子 供の受け入れにより市町村が追加で負担すべきコスト増より、子どもが健全に成長できる環境を優先すべきであ り、拒否を違法とした例の2例が紹介されました。受け入れ拒否という意味では同じ裁判例ですが、前者は単に 市町村には保育を提供する義務があるのかを争い、後者は保育を提供するにあたり追加のコストが必要となるこ とを理由に保育を拒否できるのかという争点でした。今のところ私には直接関係はありませんが、なかなか興味 深いものでした。
      • 6時限 8月24日 / 仕事をするための社会保障と題して、失業などに よって、一時的に働く意思があるのに働けなくなくなったときの保障について、雇用保険、生活保護、特定求職 者支援制度の3つをそれぞれ制度の特徴やメリットとデメリットを比較しながら、働けなくなっている期間や自 分に残っている資産、求職者本人自身の能力に応じて、どのような支援を受けられるかを学びました。
      • 7時限 8月28日 / 病気やけがの治療と題して、社会保険や国民健康 保険のぞれぞれの成り立ちから、どのような仕組みで医療費が請求されるのか、なぜ、日本は国民皆保険制度を 採用しているのか(全額国負担ではなりたたない理由)、どのような医療行為が保険の対象となるのかなどの講 義でした。全額国負担だと予算の確保に左右されるため、予算が尽きれば医療がストップしてしまうことや、高 額な医療を受けている人の医療費が、他の多数の医療費を圧迫してしまい、高額な医療費の患者は治療を自重す るように求められるかもしれない、だからといって民間の任意保険にすると、リスクの高い人、所得の高い人の みが加入し、多くの人が所得の面から医療を受けない(受けられない)人が増える。リスクの高い人が加入する (多い保険)ということは、保険料も高止まりする傾向となる。そこで、国が強制して国民皆保険とすることに より、健康な人もそうでない人からも保険料を徴収、保険料は健康状態に関わらず、収入の多い人からは多く徴 収し、少ない人からは多くは徴収する方式と、お互いに助け合うという制度とすることにした、仮に今健康で あっても、年齢が上がるにつれて医療費は増えていくものだから、将来への投資だと考えていくと良いとのお話 でした。
      • 8時限 8月31日 / 病気やけがの治療(2)と題して、各国保、協会 健保、社保組合の各保険制度の違い、保険料や加入対象者などを比較する講義でした。国保は市町村ごとの運営 では財政が不安定で現在は財政は都道府県が責任を持つこと、所得の低い方の加入が多いため、国から5割の補 填があること、協会健保も中小企業の比較的収入の低い方が多いため、国からの1割程度の補填がある、保険料 が都道府県別に算定されていること、社保組合や共済組合は収入が多く安定している所が多いので、国からの補 填はなく、保険料は各組合ごとに算定していることなどを確認しました。
    • 9月
      • 9時限 9月6日 / 仕事による病気やけがと題して、労災補償の仕組み や受けられる範囲などについての講義でした。通勤災害で自己負担があることや、労災の保険料は全額会社負担 ということは初耳でした。給付も治療費などは期間に関係なく給付が続くが、休業補償は1年6か月までという 違いや、労災予防という観点で二次健康診断給付も受けられるということも新たな発見で、勤め人なら必ず知っ ておくべきだと感じた講義でした。
      • 10時限 9月8日 / 地域の暮らしと介護と題していますが、定年後の (前期、後期)高齢者医療制度、介護保険制度、障害者の医療と介護制度の解説でした。私もちょうど今春から 介護保険の被保険者となりましたので、なぜ介護保険が40歳からなのかという素朴な疑問も解決してくれた講 義でした。
      • 11時限 9月22日 / 老齢期の年金と財政についての講義でした。 「年金制度はそもそも支給される年金だけで老後の生活を営むことを前提として設計されておらず、過去にもそ のような前提で設計されたことはない。」という講師の解説が、私がなんとなく思っていた、「老後は年金で暮 らす」という誤ったメッセージを一気に塗り替えるインパクトのある講義でした。年金は老後の生活を支える柱 の1つであり、その給付は実質的に最低限の生活を維持できる生活保護費程度である。老後に現役時程度の水準 の生活を営むには、他に私的年金(企業年金等)や、自己資金も必要である点、改めて認識できました。
    • 10月
      • 通信指導 10月7日 / 全10問、この科目の通信指導はなかなかの難 易度でした。ほとんどの問題が初見での解答は難しかったですが、他の科目と同様にテキストをなぞりながら、 細かく確認していけば解答はできました。一番解答に時間のかかった科目です。
    • 11月
      • 12時限 11月1日 / 仕事と年金制度と題し、年金制度についてより 具体的に考察する講義でした。年金制度が崩壊するという話はかなり極論で、実際は「マクロ経済スライド制 度」により、年金額が増えるのを抑制(物価が上昇して変動率が上昇しても、スライド調整により実際の増額は わずかとなる)することにより、実質的な支給額は減少するが、崩壊して支給されなくなるということはない。 また、年金未納付問題がよく聞かれるが、年金は未納者には支給されない(又は未納期間に応じて減額)される ため、未納者の有無が年金財政という1点に絞った場合、直接的な影響は与えないし、国庫負担分などは消費税 や所得税等からも間接的に負担しているので、未納者は年金がもらえないのに年金財源を間接的に負担している 形となる。しかし、未納者が高齢となり年金が受給できない時に、生活保護等による税金の支出は免れないの で、未納問題を放置してよいということにはならないという点が、今まで思い至らなかった新しい視点でした。
      • 通信指導 11月7日 / 10問中1問間違いでした。高度先進医療と保 険医療が混合する場合、保険分も全額負担になるところを間違えました。勉強不足でした。
      • 13時限 11月9日 / 家族と社会保障と題して、年金制度と遺族年金 を、家族(世帯)を単位としてみた場合の基礎年金と厚生年金間の格差や離別(未婚)親と、死別の場合の社会 保障制度の違いを学習しました。国民年金と厚生年金では支払う保険料にそれほど差がない場合でも、受給でき る年金額にはかなりの差が出てしまうが、そもそも国民年金と厚生年金は別の制度としてスタートして現在も運 用されているので、一概に比較することはできないとのこと。別の講義でも、国民年金は自営業者向けなので、 定年という考え方がなく、体が動くまで収入を得ることが比較的容易であるのに対し、厚生年金の会社員は定年 退職すると働き口を失うということがあり、厚生年金の方が手厚く保護していると聞いた覚えがあります。
      • 14時限 11月17日 / 失業、仕事探しと社会保障と題して、雇用保 険制度の説明から、求職者給付の仕組みの講義でした。求職者給付は、現に仕事を求めているが就職できていな い人のためのものであるので、求職していない人は給付を受けられない。のらりくらりと面接をして、急がずで きるだけ長く給付を受けていたいという「なまけ」を防止するため、早期に就業することによる別の給付制度も あることも勉強になりました。
      • 15時限 11月24日 / 最終時限5番目の講義です。社会保障の課題 と題して、今ある社会保障(セーフティーネット)の限界について考える講義でした。例えばホームレスの方に 生活保護を強制して、家(ハウス)を提供、医療、生活支援をして健康を取り戻したとしても、それが本当にそ の方にとっての幸せであるのか。ホームレスの方でも仲間との交流があったり、ペットと共に生活している事例 も多いが、生活保護を受けることにより仲間と分断され、ペットも飼うことができなくなり、心のよりどころで ある「ホーム」を失うことにもなりかねない。金銭的なニードと非金銭的なニードを包括して考える必要がある が現在の社会保険制度はそこまで行きついていない。また、現代のIT化によるビックデータによりリスクが分 かるようになってしまうと、「私は短命だから年金保険料は納付したくない」などの社会の分断を生んでしま う。しかし、我々の暮らしは個人だけでは成立しておらず、人々は必ずしも利己的ではなく、利他的である面も ある。社会保障制度はその内容を変えながらも、今後も必ず必要とされるものであるという締めでした。
      • 自習型問題解答 11月30日 / 講義後半のおさらいです。計算問題も 1問あって少々面倒でしたが、初見では分からないけど、テキストを読み返えばきちんと解答でき る感じの問題でした。
    • 12月
      • 自習型問題答案提出 12月3日 10/10点でした。
      • 模擬試験2024-1 12月8日 / 解答時間15分、10/10点で した。ほとんど初見で解ける問題でした。 



プログラミング入門 Python('24)

  • この科目を選択した理由:私は、2000年代前 半の頃、Visual Basicでプログラミングをやっていて、一応数種のフリーソフトも公開していました。当時はプロ用はC言語、個人のフリーソフトはVBと住み分けのよう なものがありました。振り返ると、インターネットはダイヤルアップを経てADSLの全盛期、FTTH(光ファイ バー,Bフレッツ100Mbps)は黎明期でしたが、回線が高速大容量化してきたこともあり、ブラウザ上で動的 な動作させる需要(いわゆるWeb2.0の黎明期)が高まってきたこともあって、Javaが人気だったと記憶し ています。2010年の調査まではVBも10位以内に入っていましたが、2015年の調査では10位以下のラン ク外となってしまいました。2025年の今でも時折簡易な自家用プログラムを書くときにVB.netを使います が、約25年経過して私の知識は完全に陳腐化していま す。時代に追いつくために新たな言語を習得しようと検討していたところ、 2019年の調査で1位となった「Python」の授業がありましたので、履修することとしました。
    (1) IT Media、2019 https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1911/25 /news031.html
  • 受講の感想
    • 最終感想:全8回を受講し、5-7時限の3 コマは数学的な知識がない私にはかなり苦しいものとなりましたが、全体としてはPythonのプログラムの 基礎を体系的に学べた点は良かったと思います。ただ、私的には仕事、プライベートのどちらも、統計処理や分 析はほとんど需要がないので、5-7時限は消化試合になってしまったのが残念です。こちらは「統計、分析 編」にして、ファイルコピーなどの定期定型操作の自動化やアプリケーションの自動制御(操作)といった日々 の面倒な定型作業の自動化のコード例を学べる、「自動化実用編」のような別科目があるといいかなぁと思いま した。
    • 10月
      • 1時限 10月3日 / オンライン授業配信開始初日の受講です。先に受 講を開始した、スライドオンリーの「情報ネットワーク」と比較するとこちらは、プログラミングを学ぶ科目と いうことで、実際に自分で考えてプログラムを直してみるなど、「動き」のある講義なので、時間は短く感じま した。先生の話し方も独特な味があって、堅苦しくなく聴きやすいところもいいです。先が楽しみな科目です。 (5/5点)
      • 2-3時限 10月18-19日 / 先行したオンライン授業「情報ネッ トワーク」の講義が終わりましたので、こちらにとりかかりました。2時限目は「キーボードから入力、代入と 演算、タプルとリスト」で、まあVBの経験もあるのでそれなりについていけましたが、プログラムはかなり離 れているのでやはり色々忘れているのと、python特有のルールなどは必修ですので気は抜けません。3時 限目は「プログラムによる問題解決、制御、数値表現、関数、繰り返し」で、いわゆるifや条件式、 whileといったことが出てきますし、VBとはかなり構文が違うし、こういう論理式は元々あまり得意では ないので、本腰を入れて受講しないといけない段階になりました。ちょっと複雑な論理式ですと、VB風に書い ても全然動かないところもあって、かなり真面目に取り組んでいます。小テストは「クイズ」と称する練習問題 を解いて、解説まで理解すれば、クイズの変形問題ですので、まぁ無難に解けますが、テストが解けることとプ ログラムが組めることは別の次元の話ですので、初心に帰ってしっかり取り組んでいきたいと思います。(2時 限4/4点 3時限5/5点)
      • 4-5時限 10月20日 / 4時限目は「繰り返し、インデントスタイ ル、乱数」でした。内容としてはまだついていけますが、少々難解なところも出てきました。繰り返しの最後に あった練習問題が、久々のプログラムでなかなか大変でした。ここまでの知識を使うと書けるとのことで、トラ イ&エラーを繰り返し て約30分で書きました。講師の先生の模範コードは必要最小でまとめていました。私のものは一つずつを分解 したプログラム処理になりましたが、結果は要求どおりの出力ができたので良しでしょう。5時限目は「図形と 統計」ということで、かなり数学的な話ばかりでついていくのは困難なコマでした。講師の先生も「こんなこと ができるのか、と驚いてもらえれば」と「ここではプログラムがどう書かれているのかという点を重視」という ことで、数学的な理論はすっ飛ばして、できることや構文に注目して受講しました。しかし、最後の小テスト が、数学的知識(相関係数と散布図の分析)の問題があって、この部分はクイズとはかなり違うことが書かれて いたので、誤答しました。オンライン授業初のテスト誤答です。やはり私は、数学的な部分は苦手なようで、 「誤りを選ぶもの」でしたが、選んだ選択肢も後から再度考えると正しかったです。ですが、誤りとされた正答 の選択肢は理解不能な数学的用語が出てきてしまいましたので、結局選ばなかったでしょう。残念で した。(4時限5/5点 5時限3/4点)
      • 6時限 10月21日 / 「整列、探索、計算量、再帰」でした。整列、 探索、再帰あたりは考え方の部分は、国語的な文書ではなんとかついていけましたが、それが数式になるとなぜ そういう式なのか、訳分かりません。計算量はもう数式だらけで意味不明でした。小テストは15分かけて、な んとかクイズを参考にしたらなんとか満点で解けました。(4/4点)
      • 7時限 10月22日 / 「マージソート・数学の問題・線形計画法」で したが、ほとんどついていけませんでした。というのは、個々の国語的な文章としての説明はなんとか理解でき るのですが、数学の知識が大幅に欠如しているため、プログラムの元となる数式の意味が訳分かりませんので、 それがプログラムに実装されても、なぜその計算がされているのかが理解不能でした。小テストも、使用されて いる計算の方法が理解できないプログラムの変数値をトレースできるはずもなく、30分かけても4問中2問誤 答という大敗でした。(2/4点)
        ここまでで小テストは28/31点で90%、この科目は小テストは70%の評価なので、全ての問題の重み (点数)が同じなら、小テストでの得点は63点です。難易度の上がる後の方の問題の方が点数が高いのなら、 私にとってはかなり厳しいですね。この難しさですとレポートもとんでもない出題の可能性もあり、そうなると 点数取れるか分からないので、
        仮にレポート0点だとギリギリC評定です。最終時限は1問も落とさ ないようにして小テストでまずは単位だけは確保しないと…
        シラバスに「高校卒業程度 (文科系)の数学の知識を前提」とあったので、数Tを追試で合格の私は、ちょっと覚悟をしていましたが ここまで数学が出てくるとは。とほほ。
      • 8時限 10月23日 / 最後の授業は「シミュレーション、 WebAPIの利用」でした。5-7時限の3コマはかなり苦しい内容でしたが、最後は、数式は無視して、 色々なシミュレーションができるということを知ってほしいという内容でした。特に後半のWebAPIは色々 応用できそうな実用的な講義でなかなか興味深く受講できました。懸念の小テストも久々に難しくなく満点でし た。これで、小テストの合計は、32/35点で91%の正答、63点になりましたので、なんとか落単はなく なったと思います。(4/4点)
      • 評価(最終)レポート 10月24日 / 何かプログラムの成果物を提出 するのかと思い きや、「この科目を受講して、履修前後で自分がどう変わったのか(特にプログラミングに関する事)」を述べ るといういわゆる授業の感想文的な課題です。とんでもない課題ではないので安堵はしましたが、これがA4で 3-4 ページ分となっているのでなかなか長文です。できるだけ個人的な話題を含めたオリジナリティのあるものにすると高く評価 するというアドバイスもありました。さすがに、「今回の授業の履修で得られた点」という主題のみでは、1 ページぐらいにしかならないので、個人的な話題として、私が20年前にプログラムを始めたきっかけや、私に とってプログラミングとは何であるのかという自問自答を含め、それに主題のへの答えを書いた感じになりまし た。図や表を使ってもいいとのことだったので、若い頃に作ったプログラムのスクショ(ページ数稼ぎと思われ ないようにやや小さめ)も入れてみたりして、最終的に3ページをほぼ埋めて約3500文字になりました。結 局、2ページ分自伝、1ページ分が主題への答えとなった感じです。先に終え た「情報ネットワーク」より、内容や小テストは難しい所も多かったですが、評価レポートはこちらの方が「個 人的な感想文」でよさそうなので割と取り掛かりやすかったですが、それでも下書きと推敲で5時間ほどはかか りました。
        これにて、「プログラミング入門Python」の課題は全て終了しました。
        (評定が終了したら、レポートは公表にはふさわしくない個人的な部分を除き、参考として公開する予定で す。)



情報ネットワーク('18)

  • この科目を選択した理由:ネットワークは得意分 野ですが、独学の修得なので体系的に学んだことはありませんでしたので、改めて基礎から見直してみたいと思い、 履修してみることにしました。
  • 受講の感想
    • 最終感想:全15回受講し、ほとんどがスラ イド講義でしたので、人間味(講師の先生の味)の要素はほぼゼロですが、内容としては「ネットワーク」に限 定した科目で15時限ということでかなり専門的で深い部分まで掘りこむトピックもあり、履修して良かったと 思っています。一応、十数年前に4年程フィールドネットワークエンジニアをやっていましたが、その頃は情報 専門学校卒というだけで、情報関連資格もほとんど所持していないのに、若さと勢いだけでやっていました。今思えば、断片的な知識で実際に数社の中小企業のネット ワークエンジニアをやれていたことに自ら驚いてしまうぐらいです。今はいくつか、基本的な情報通信関連資格 や免許もありますが、それでもネットワークに絞ったこの科目の内容はそれらより更に発展した濃い所も多く、 新たな発見も多くありました。独学ではなく、体系的に学んでいくということの大切さを感じました。
    • 10月
      • 1時限 10月3日 / オンライン授業配信開始初日、1発目、入学して 初めてのオンライン授業です。初回なので内容としては前半は導入的な内容、後半は動画配信サービスとeラー ニングの講義でした。要所に練習問題がありますが、この回は、スライドを見るだけの受動的な講義でした。解 説も講師の先生ではなく、プロの声優さんということで、とにかくプロな話し方ですし、その声優さんも画面に は出てきませんので、本当に味気ないです。簡単に言ってしまえば、パワポ講義です。スライド講義そのものが 動きがなくて、私はあまり好きではありませんし、講師の先生も最初と最後にちょろっと出てきただけで、ほと んどスライドと声優さん任せです。初回講義を聴いた限りでは、内容は割としっかりしているようですが、単調 な講義になりそうかなというのが第一印象でした。
      • 2-3時限 10月6日 / 2時限は「デジタル信号の伝送」ということ で、デジタル符号化やn進数の計算についての講義でした。前学期の情報学へのとびらでn進数の計算について はあまりしっかり触れられていませんでしたが、こちらの講義ではかなりの時間を割いて基数の変換を解説して いました。伝送速度などの計算もあり、練習問題や小テストも基数変換や伝送速度計算などの計算問題が多くを 占めます。小テストの計算問題は、講義で出てきた例題の数字違いなので、ノートを参照しつつ計算し直せば解 答は容易ですが、手計算なので時間はかかります。小テスト5問のうち4問が計算系で、解答に15分かかりま した。
        3時限は「身近な情報ネットワーク」ということで、LAN、WAN、インターネットの違いや、接続方法やプ ロバイダの存在といったところでした。私にとってはほとんど既知の領域ですので容易でしたが、ストレートと クロスケーブルの使い分けなども出てきましたので、初学者はノートを復習しながらということになりそうで す。リング型やバス型が出てきたときは何て古いものが…と思いましたが、補足の外部サイトで「
        現在では見ることがない、大昔や 過去のもの」と表現していました。ちなみに「補足サイト」を読まないと解けない問題が、小テストに1問あり ました、油断禁物です。
        なお、当初はもう一方のオンライン科目(1単位、7時限)と平行(こちらを2時限で、もう一方を1時限進め る)の計画でしたが、片方ずつ終わらせていく方法に変更しました。記憶が新鮮なうちに、最終テストまで行っ てしまおうという計画です。
      • 4-5時限 10月10日 / 4時限は「通信プロトコルとOSI参照モ デル」、5時限は「TCP/IPモデルとパケット交換」でした。情報系の色々な試験で必出の部分ではありま すが、それらの試験ではこれ以外の要素も多いので、この部分は、正直、試験対策でなんとなくしか理解はして いなかったところです。さすがにL2/L3スイッチの違いぐらいは実運用で分かっていますが、その他は実運 用に絶対必要という訳でもないので、かなり曖昧なまま今日まで過ごしてきました。この講義で、今までの点の みでごちゃごちゃになっていた知識が、かなり線でつながりました。一番の収穫は、「OSI参照モデルと TCP/IPモデルは相互に関連性はなく違うものであり、OSI参照モデルは概念のみで現実には利用されて いない。」という点でした。ここまで分かりやすくはっきり示したのは私の記憶の限りではこの講義が初めてで す。また、5時限目ではARPANETなどの歴史系も出て、意外と深く掘るなぁと感心しました。曖昧な理解 だった部分がかなりすっきりできた良い講義でした。
      • 6-8時限 10月11日 / 6時限は「イーサネットと伝送媒体」、7 時限は「MACアドレスとスイッチ」、8時限は「IPアドレスとサブネットマスク」でした。TCP/IPモ デルの1層目ネットワークインターフェース層から2層目のインターネット層までの講義です。有線LANの規 格の種類からリピータハブ、コリジョン、無線LAN、MIMO、カプセル化、MACアドレス、スイッチング ハブ、IPアドレスやサブネットといったところまで、てんこ盛りの講義です。ICANN、IEEEなどの主 要団体も登場してきます。私的にも色々歯抜けだった部分も体系的に整理できました。7時限目では、人生初の 「中間レポート」を提出しました。「ある2つの機能の特徴を600字以内で比較する」という課題でした。 600字というのは微妙な文字数で、簡単に書くと300字程度になっていまい足りない、文字数を増やすため にちょっと詳しくしようとすると、足りずにオーバーしてしまいます。そのため、結果としてはなんか説明不足 感のある中途半端な文になってしまいましたが、とりあえず提出しました。
      • 9-10時限 10月12日 / 9時限は「ルーティングとARP」、 10時限は「TCPとUDP」でした。2層目のインターネット層のIP以外のプロトコルと、3層目のトラン スポート層までの講義でした。興味深かったのは、なぜMACアドレスとIPアドレスという2つのアドレスを 使っているのか、どちらか片方だけでは通信はできないのかという点でした。あまりそこまで深く考えたことは なかったのですが、講義での解説でなるほどと感じました。ルーティングやARP(アープ)、デフォルトゲー トウェイなどの講義もありました。このオンライン講義全体で感じたことは、まず、用語の正確な読み方が分か るようになったということです。どうしても私のように独学中心ですと、文字情報ですので、特に英語の略称な どは正確な読み方をしていないことが意外とあります。例えば前述のARP(アープ)も、「エーアールピー」 と読んでいましたし、ACKも「アック」ではなく「エーシーケー」と読んでいました。こういった文字情報中 心の独学では得られない情報も音声のある講義ならではだなと感じました。普段あまり考えないヘッダ、3ウェ イハンドシェークやコントロールフラグなども再確認できました。
      • 11-13時限 10月13日 / 11時限は「名前解決の仕組み」、 12時限は「Webの仕組み」、13時限は「電子メールの仕組み」でした。ここからは4層目のアプリケー ション層の講義です。これまでは例外も含めてがっちり説明するという感じの講義でしたが、DNS関係の説明 では、講師の先生の不得 意分野でしょうか、ちょっとした間違いや不適切な例示で説明不足な部分がありました。ア プリケーション層のプロトコルの種類や、DHCP、Webの仕組みは、HTTPメッセージの内容やHTML の内容、キャッシュやプロキシ、Cookie、MUA、MTA、SMTP、POPに文字コードやMIMEま でと、各回約1時間という時間の中にこれだけの内容をよく詰め込めたなと感心してしまうほどの情報量でし た。
      • 14-15時限 10月14-16日 / 最後の2時限は、平日受講でし たので受講の仕方を変えてみました。朝と晩に1単元づつ進めてていく形で、14朝夕、15朝夕、16朝夕と いう感じで、最後16日夕に最後の講義を終えました。 14時限は「情報ネットワークを利用したサービスの 展開」、15時限は「情報ネットワークのセキュリティ」でした。14時限はちょっと感じが変わって、IoTとビッグデータについてインタ ビューや解説動画が4つもありました。15時限はセキュリティですが、前学期の「情報学へのとびら」や「遠 隔学習のためのパソコン活用」から更に深く掘った、情報ネットワークという科目名にふさわしい感じの講義で した。
        全15回の小テストは慎重に解答して全て満点で通過、これで評定は75点は獲得しましたので落単はありませ ん。残り25点は中間と最終レポートの点数です。小テストは、「練習問題」を解いて解説まで理解しておけ ば、ほとんど解答できる塩梅ですし、こちらの講義は「ノート」というナレータの解説がそのまま載っている 「テキスト」がありますので、試験問題に該当する部分のノートを読み返せば、ほとんど解答できます。
      • 最終レポート 10月25-26日 / お題は、「これまで学んだ「情報 ネットワーク」のト ピックのうち、さらに深く知りたいと思うものについて調べて、1000-2000字以内のレポートを提出す る」というものでした。とりあえずレポートはしばらく置いておき、2科目目のオン ライン授業、「Python」に進んでいましたが、Pythonがレポートまで全て終わりましたので、こちらに戻ってきました。
        最終的に執筆に4時間、推敲と文字数等調整に3時間かかりました。お題を、第11回で出てきた ARPANETを拡大して、「インターネットの起源」としたため、歴史を遡る形になったので、なかなか大変 なものになってしまいました。
        幸い、蔵書にうってつけの書籍がありました(ほとんど読んでない)ので、良い機会だと思い、「起源」に関す る部分を目次から探って拾い読みしました。結局、レポートに必要な部分は前半4分の1しか必要なかったので すが、それだけでも読むと当時の雰囲気が伝わってくる良書と感じました。若干不足部分をインターネットで調 べて信頼できそうなものを「補強する出典」として使いましたが、その過程で蔵書の情報を否定する情報が出て くる始末です。どうやら関係者が多く、記憶もあいまいになってしまっており、各人がそれぞれ言いたいことを 言っているという状況のようです。しかし、過ぎてしまった歴史の答え合わせは大変難しいですし、このレポー トに否定情報の考証まで加えたら文字数も収まらず、収集もつきません。考証まで加えたら課題レポートという 目的を超えて、論文と化してしまいます。そこで、蔵書を「主参照文献」と宣言して信用できる情報源と仮定 し、否定する情報については「否定する文献を含めた考証はこのレポートの目的を超えると判断し、行っていな い」として
        「参照文献に 従ったこと」を宣言しておきました。もし先生が知っている情報と異なると事実でないこと を書いていると評点に影響する恐れもあるためです。
        1000-2000字という制限も意外と微妙で、詳しく書こうとするとすぐに2000字は超えてしまいます ので、かなり省略する形になりました。
        歴史を時系列にまとめたものと、それを調べてみて感じた感想を書くというスタイルで完成させました。
        これで、今学期のオンライン授業はすべて終了です。予定より早く1か月で全終了してしまいましたが、これで 放送授業の方に戻れます。




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