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− 放送大学履修の状況 −

 

件 名 2025年第2学期(通算第2学期、1年生)
日 付 2025-06-09
更新日 2025-08-31 (12)


  • 共通語句や制度の説明等は、 こちらのページにありますの で、放送大学の仕組みがよくわからない方は、ご一読くだされば理解の助けになると思 います。
  • 大学の規則により、通信指導や単位認定試験の問題や答案につい ては書けませんし、 引用もできませんのでご了解ください。



今学期の履修

 1150030:日本語リテラシー('21)       (基盤科目、放送授業、15時間、2単位)閉講

 1710214:暮らしに活かす不動産学('22)   (
生活導入科目、放送授業、15時間、2単位)閉講
 1710222:健康と 社会('23)         (生活導入科目、放 送授業、15時間、2単位)
 1730118:グローバル化時代の日本国憲法('19) 
(社 会導入科目、放送授業、15時間、2単位)閉講

 
1519352:認 知症と生きる('21)       (生活専門科目放 送授業、15時間、2単位)
 1519433:今日のメンタルヘルス('23)
     (生活専 門科目放 送授業、15時間、2単位)
 
1519263:ラ イフ ステージと社会保障('20)  (生活専門科目、放送 授業、15時間、2単位)閉講

 1539345:雇用社会と法('21)          (社会専門科目、放送授業、15時間、2単位)

 
 5750059:プログ ラミング入門Python('24)(情報導入科目、オンライン授業、8時間、1単位)
 5750016:情報ネットワーク('18)       
(情 報導入科目、オンライン授業、15時間、2単位)閉講
 合計:9科目、17単位

  •  今学期から、卒業要件であるオンライン科目の履修を開始します。「生活と福祉コース」ですので、生活のコース科目を中心に、面白そうで平均点が高め、中 古で印刷教材が入手できた科 目選 択です。うち、5科目がなんと今学期で閉講対象でした。閉講科目は、次年度改訂になるかはまだ不明ですから、今学期限りかもしれませんので貴重です。かな りボリュームをアップして、9科目になりますので、10月に開始すると毎日1コマ+αずつ学修する計算となりま すが、2学期は自主学習期間 (お盆)の先行学修、年末年始休暇など大型連休もありますので、10月の学期開始を待たずに先行スケジュールで ゆとりを持たせて進めていく計画です。
  •  印刷教材を中古での調達に変更しま した。中古調達の利 点としては、
    (1)
    おおむね400-800円 (送料込み)で販売されているので学費が節約できる。
    (大学からの支給は1冊1000円、履修外の個別購入は2000-4000円程 度。)
    (2)支給だと、8月下旬の科目登録及び入金確認以降の支給となるので、早く ても9月中 旬ごろのテキスト着となり、かなり時間がかかります。
    今回は8科目という結構なボリュームですので、単位認定試験終了後、すぐに次学期の学修にとりかかりたいので、テ キストさえ手元にあれば、通常スケジュールより約2か月先行して学修を始めることができます。
    (オンライン授業は、10月〜しか学修できませんので、それまでになるべく放送授業を進めていきます)
    注意:中古で入手される場合は、科目の改定年度 「('21)等」に注意してください。A〇azonでの出品は改定年度が分からないものが多いので手を 出さない方がよいです。異常に安いものは改定年度が古いものが多いです。

  • 日程
    • 6月14日 予習を開始
    • 8月15日 科目登録申請
    • 8月29日 全科目、前半(7時限)までの 講義を受講完了


  • 学習計画(随時更新)この計画は「リミット」な ので、できるだけ先行する。
    • 9月中 10時限目までを受講 (+3時 限)
    • 10月上旬 前半の通信指導を完了、オンラ イン授業受講開始
    • 10月下旬から11月上旬 13時限までの 講義を受講(+3時限)
    • 11月下旬から12月上旬 15時限までの 講義を受講(+2時限)、後半の通信指導を完了、オンライン授業の中間レポート仕上げ
    • 12月下旬から試験まで 単位認定試験の過 去問を学習、オンライン授業の最終レポート等仕上げ



日本語リテラシー('21)

  • この科目を選択した理由:前学期履修した「日本 語アカ デミックライティング」ですが、本来なら先にこの「日本語リテラシー」を履修しておくことが推奨とのことでしたので、前に戻 る形となりますが履修をすることにしました。この日本語リテラシーを履修しておくと、後に日本語系のオンライン 授業履修の基礎ともなります。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修 予定の科目ですが、テ キストが中古で先行して手に入りましたので、現 在(第1学期)履修中のアカデミックライティングの参考にもなると思い、学修を開始し ました。
      • 1時限  6月14日 / 初回講義ということもあり、ゆ るめの講義でした。
      • 2時限  6月28日 / ひらがな、カタカナ、漢字の それぞれの役割といった内容でした。無意識のうちに使い分けてい るなぁと感じつつ、そういえば気付く(きづく)を、よく「き ず く」って入力して変換できなくて、あっとなるパターンもよくある なって感じました。
    • 7月
      • 3時限  7月6日 / 音読み、訓読み、和語、漢語、 外来語等の特徴や使い分けの講義でした。普段無意識に使い分けて いるけど、改めて学んでみるとそういう成り立ちや理屈か、と 色々 気付くことがありました。
      • 4時限  7月20日 / パラグラフ・リーディングの講義でした。中 心文、支持文、結論文を見つけ出し、中心文や結論文から要約 文を作成すると、要約しても大切なことがしっかり分かる文章 になるという、とても気持ちいい講義でした。比較で、支持文 がかなり入った要約文も示され、確かになんか浮いてるという かいまいち気持ち悪い感じがありました。
    • 8月
      • 5時限 8月15日 / 他の科目もあるのでさぼっているわけではないの ですが、前回からほぼ1か月空いて久々の日本語リテラシーです。接続語の講義でした、例題をやってみてもほ とんど当たりませんでした。普段いかにいい加減に接続語を使っていたのかというのを痛感します。これからは 接続語そのものが持つ意味を考えて使わないといけないと感じた、いい講義でした。
      • 6時限 8月18日 / つながりということで、接続語を実際に使ってみ る講義でした。前の時間の講義が生きているのか、今回の例題はほとんど間違えませんでした。ある程度無意識 に使い分けはできているようで、やはり印刷教材を見ながらやはり迷うところもあって、なかなかに考えるのは 苦労しました。
      • 7時限 8月25日 / 「は」と「が」の違いの講義でした。これも普段 な かなか意識していないことでしたが、「何々は」は、後ろに重点があって、後ろに何々が長く続いていく、 「何々が」は、前に重点があって、短く終わるということを、いくつか例文を用いて、違いを考えていきまし た。
      • 8時限 8月30日 / 書くスキル「説明文を書く」と題して、感想文、 意見文、報告文、説明文の違いを学習したのち、主に、感想文と説明文の違いを例文を確認しながら説明文を深 く学びました。説明文を構成する客観性ということで、事実と意見の違いについても学習しました。印象に残っ たのは、説明文に求められる客観性と分かりやすさの両立は難しく、客観性だけを追い求めて目的を忘れ、関係 のない事実ばかりの文章では何を伝えたいのかが分からない文章となってしまうので、まず何の目的で書く説明 文なのかを意識して、その目的に沿った客観的な事実を選ぶことが特に重要であるということでした。


暮らしに活かす不動産学('22)

  • この科目を選択した理由:不動産は人間が生活を していく上での必要不可欠な財産であり、生きている間は生活の拠点として所有または賃貸により付き合っていかな ければならないものです。私自身、不動産を所 有していますので、あまり普段明確に意識しない不動産について理解を深めるために履修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修 を開
      始しました。
      • 1時限 6月14日 / テキストの順 序と放送授業での説明が前後してページを進んだり戻ったりとかみ合わない部分やテキストにない説明も目 立ち、全体的に講義の流れが悪く感じました。内容は初回講義ということもあり不動産の定義や
        日本ではなじみの薄い不動産学の説明、海外 の不動産学といった、不動産と不動産学というものをざっと説明し、今後の流れを概観する内容で、それほ ど難しくはありませんでした。
      • 2時限 6月28日 / なんとなくし か分かっていなかった「?LDK」の明確な基準や、賃貸契約の基本などの講義でした。社会人になると社 会経験を積んで覚えていく部分も多いのですが、これは社会に出る前に中学や高校でやった方がいいです ね。特に原状回復や定期借家の部分には結構時間を割いていました。
    • 7月
      • 3時限 7月6日 / 住まいの立地が テーマで、今の住所となるまでに、自分の意志で3回転居していますが、1回目のアパートで失敗したこと (幹線道路沿いで騒音が激しい、1階だったので上階の入居者が入れ替わる度に時間パターンの変わる騒 音)を反省して、2回目は住宅地内の一戸建ての借家を選びました。現住居の3回目の一戸建て住宅(自己 所有)は、2回目の立地の反省点(河川沿いの低地であることや近隣工場からの異臭)も考慮して選びまし た。私が親元を離れて何十年もかけて得た知識経験や、5年前のマイホーム購入の時に、素人の付け焼刃で 四苦八苦して調べてなんとか形にしたことが、45分でしっかりまとめられていたので、当時知っていたら すごく参考になっただろうなぁと懐かしい感じもありましたので、この講義はほとんどが既知の内容のおさ らいでした。
    • 8月
      • 4時限 8月8日 / 土地の用途制限や周辺環境についての講義でした。 用途地域、建蔽率や公園とライフラインなども住まい選びには重要で、建築協定などにより住みよい街並みを 作っていっている地域もあることが紹介されていました。
      • 5時限 8月15日 / 不動産の価値(値段)についての講義でした。 ちょっと難しい計算系の話が多くてそこらへんはついていきませんでしたが、不動産は、異質性(同じものがな い)があって、家電などのように一番安い店を選べばよいというものではないので、どのような要素が不動産の 価値に影響してくるかを理解することにより、自分が本当に必要とする要素を適正に判断して、よい不動産投資 (購入)をすることが大事、ということは分かりましたが、少々苦しい授業でした。
      • 6時限 8月23日 / 不動産の購入以外にかかる諸税や住宅ローンにつ いての講義でした。内容としてはすでにマイホームを手にしているのでほとんど既知の内容でしたが、素人調べ でしたので、改めて整理して全体を理解できました。
      • 7時限 8月26日 / 建物の種類、構造、敷地の権利種類、所有権の範 囲、契約の範囲の講義でした。建物の種類や構造は印刷教材通りでしたが、敷地の権利や所有権の範囲、不動産 関係契約(請負、売買、仲介、媒介、代理、注文、建売など)は、印刷教材に全く載っていない内容でした。次 の時限の講義でもなさそうですし、印刷教材に載っていない部分が試験に出題されるのかといった点なども、後 ほど追跡が必要です。後半の不動産関係契約についてはある程度知っていましたが、前半の構造はかなり簡略化 しているとは思いますが、それでもほとんど初耳でした。
      • 8時限 8月30日 / 住まいを購入するとの題で、日本では土地と建物 を別として扱うが、欧米では土地と建物は一体として扱うこと、再建築不可の土地の留意、借地の権利、住宅認 定制度やインスペクションの国内外の比較、重要事項説明の意義、契約不適合と旧、瑕疵との違いや時効につい ての講義でした。


健康と社会 ('23)

  • 「雇用社会と法」を先に履修することとしたの で、この科目は2026年度1学期の履修に変更しました。
  • この科目を選 択した理由:両親の介護が迫りつつ あるので、少しでも余裕をもって対応できるように学修しておくとともに、自身も通る道として考えていくために履 修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1時 限 6月15日 / 初のラジオ科 目(音声のみ)で、初回講義を聞きました。 ほとんどテキスト を要約して読んでいるだけの感じでしたが、読み上げたポイントとなりそうな部分は 印をつけていくという方法で臨みました。初回ということで「健康」や「社会」の定 義からでしたが、定義自体がなんかゆれてる感じで、それぞれの立場からの複数の見 解があって割れているという感じで、日々進歩している未完成の学問ということが言 いたかったようです。
    • 7月
      • 2時 限 7月6日 / 主に疾病の変化 (感染性 疾患での死亡率が減少し、非感染性疾患での死亡要因が増加している)や、生活習慣病に関することで、特に興味深かったのは「疾病の自己責任論」について で、生活習慣病という名称から個 人の生活(喫煙や運動不足等)によるものと考えられがちであるが、実は生活習慣を改善することの効果は、うまく変えられる部分があるかもしれないが、罹患 や死亡を減らすことにつながるという科学的な根拠はない、仮に罹患したとしても本当に生活 習慣を原因としたのかはわかりにくく、発生要因も複数であることもある、ということで、安易に生活習慣病=個人の責任という差別、偏見的な考えをしないよ うに留意しなければならないということでした。
      • 3時 限 7月7日 / 健康が社会から 受ける要因の講義でした。WHOの確かな事実(10の社会的要因)に沿って、それぞれ詳解していく講義 でした。聞けばああなるほどと思える内容でした。第2回では生活習慣の改善の効果への問いかけのような ものがありましたが、生活習慣だけでなく、社会との関わり方も健康を害する要因となり得るという内容で した。
      • 中断 / 雇用社会と法を先に履修する こととしたので、この科目は2026年度1学期の履修に変更しました。




グローバル化時代の日本国憲法 (’19)

  • この科目を選択した理由:すべての法令の大元で ある日本国憲法を学修することは、今後の他の学修にも役立つものですので履修を計画しました。同時履修する科目が多くなりすぎることやテキストが事前に手 に入らないなどの問題もあって、履修をどうするか迷っていましたが、8月 上旬に手ごろな価格でテキストも手に入り、今学期閉講なので、1年生の今学期に急ぎ履修することと しました。
  • 受講の感想
    • 8月
      • 1-3時限 8月3日 / 他の科目と比較して1か月遅れの開始ですの で、まずは3時限目まで進めて他の科目と足並みをそろえます。内容はなかなか興味深い内容だったので、3時 限連続でもすっと入ってきました。
        • 1時限 / そもそも憲法とは何か、憲法ができる前はどうであったの か、憲法はなぜ誕生することとなり、どのように変化していったのかという講義でした。そもそも憲法とい う考え方の発祥はヨーロッパから誕生した。現代的な主権国家誕生の前は、国家の力は弱く、ヨーロッパで あればローマ教会がその力を有していた。政治は地方の封建領主によって行われ、各種団体に所属している ことによる既得権中心であった。憲法に基づく統治が行われている欧米の国々を「文明国」、そうでない「非文明 国」という区分けがヨーロッパで採用され、当時は日本を含むアジア地域では憲法を制定している国は なかった。ヨーロッパからして、非文明国は「無主地」であり、植民地として良いこと となっていた、などの講義でした。ほとんど知らなかったことでしたのでなかなか興味深かったです。
        • 2時限 / 明治維新と日本国憲法の成り立ちの講義でした。非文明国 とされ植民地化されることや、憲法がないことによる不平等条約の解消などを解消するため、「文明国」に なることを目的として、日本で憲法が制定された。日本の憲法はヨーロッパの憲法を参考に日本風にアレン ジしたものである。ヨーロッパの憲法を参考にしたのは、当時のヨーロッパの力が強かったので文明国とし て認知されるには、ヨーロッパ好みの憲法を制定しなければ意味がなかったそうである。その後の敗戦によ る改正された日本国憲法が現在の憲法であるが、これがアメリカからの押し付け憲法であるのかという点に ついて検討や、憲法改正や普及の経緯の説明などの講義でした。
        • 3時限 / 「人権」にスポットを当て、国内外の人権の歴史と現状に ついてのを詳解する講義でした。人権とは何か、世界では人権の保護に力を入れており、死刑制度の廃止、 複数国が協調して国家を超えた人権裁判所が設置されるなど進んでいるが、日本を含むアジア地域では人権 裁判所もなく、日本を含む数か国は今も死刑制度が残っている。「アジアでは欧米的な人権の考え方はなじ まず、欧米の押し付けだ」とする学者もいるそうで、アジアでは欧米ほどはなかなか進まないようです。人 権は国家から与えられるものではなく、人間であることのみを根拠として誰もに生まれながらにして認めら れている権利であり、現代では国家を超えて国際的に人権を保護しようという方向に進んでいる。国内で は、特に日本国内の領土にある外国人にどこまで人権を認めるかなどの講義でした。
          判例などを示しつつも、すべてに答えがでている訳ではなく、今後も継続して国際的に考えていく必要があ るという、現在進行形の話題であることが印象的でした。
      • 4時限 8月10日 / 様々な角度からの憲法と平等についての講義でし た。憲法の平等の意義から、婚外子差別、夫婦別性、再婚禁止規定、同性婚に焦点を当て、それぞれの世界的動 向や日本での対応状況などを考えていくことができました。 
      • 5時限 8月18日 / 個人の尊重、幸福追求権についての講義でした。 幸福追求権(自己決定権)には様々な権利があるが、「公共の福祉」に反する内容は認められない点に注意が必 要。たとえば自分で決めたからといって臓器を生存中に売ることは倫理に反する。学校が生徒の髪型を制限する ことについて、憲法上に髪型の自由は認められていることは支持しつつも、教育上必要な範囲内で制限すること を禁じるものではない。ただし、その制限の内容は青少年の健全な発達に沿う合理的なもので、慎重に決めるべ きである。プライバシー権についても日本ではまだなじみのない「データ・ポータビリティ」や「自己情報コン トロール権」「(購買履歴やGPSによる)プロフィリング(個人行動予測)」についても説明があり、おもし ろい講義でした。
      • 6時限 8月24日 / 思想、良心、信仰の自由についての講義でした。 それぞれ過去の大戦で神道を国教に準じた扱いをして精神的な支配を強制したことや、思想弾圧などもあり大幅 に侵害されていた。そのため、日本国憲法では例外なしの明文化で保護した。しかし、思想、良心、信仰の自由 は、あくまでも他者に強制しない、危害を加えない範囲で認められるものであって、信仰の自由があるからと いって、強制したり、宗教的な儀式等の結果、人を傷つけたりすれば当然に処罰される。また、判断力の弱い青 少年を洗脳して、他者に危害を加えたり、違法な行為を行うエスカレートした宗教集団(セクト集団)も問題化 しており、信仰の自由との兼ね合いで難しい判断となることが多い。他にも、地方自治体が地鎮祭を行い祈祷料 を神官に公費で支払ったことは政教分離に違反しないか(目的効果基準で合憲)、宗教上特定の行為を禁止され ている学生が、授業でその行為を拒否したことにより単位が修得できず退学処分となったこと(その行為は必須 ではなく、代替措置が可能であったから、退学処分無効の判決)など、思想、良心、信仰の自由と、社会のルー ルや慣習が対立することが多くあり、色々と調整の必要な権利であると感じました。
      • 7時限 8月29日 / 表現の自由の現代的課題についての講義でした。 表現の自由は人権の中でも優位的地位にあるとされる重要かつ強く保護されなければならない権利である。言語 や文書によるものだけではなく、行動(例えば国旗を焼く)も保護の対象である。規制は、内容そのものを規制 する方法(プライバシーの侵害や差別の禁止等)と、方法を規制する方法(掲示や表現の方法)に大別される。 規制を行う場合は、慎重を期さなければならないものであるが、例えば周囲に火災の危険を及ぼすような方法で 国旗を焼くような行為、ビラ等を掲示することによる美観等、一定の規制をすることは必ずしも表現の自由を侵 害しているとは言えない。しかし、日本では放送の許認可権を総務大臣が持っており、政府の意(放送法第4 条)に沿わない放送局の免許を取り上げることができるもできる法令が現に存在する問題もあり、日本の表現の 自由は、国際的には低い評価を受けているのが現状で、問題があるといえるとのことでした。
      • 8時限 8月31日 / 経済・社会的権利の現代的課題と題し、経済的自 由として、居住移転や渡航、国籍離脱、職業選択の自由、財産権の保障、社会権として生存権、教育を受ける権 利、労働基本権について、満載の講義でした。労働基本権は雇用社会と法を同時に履修しているのでかぶる部分 がありましたが、憲法を中心とした視点から考える点が違いました。それぞれなぜ憲法で保障する必要があった のかが歴史を交えて解説されていたので、ああういう経緯でこの条文ができたのかという制定された意義も理解 することができました。




今日のメンタルヘルス('23) 

  • この科目を選択した理由:メンタルヘルスは現代 の社会人にとって深刻な問題の一つだと思います。自分がそうならない、そうなっても早期に見つけられるよう、履 修することとしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1時限 6月20日 / 「健康」という定義など、健康と社会の科目と似 たところもありましたが、こ ちらでは健康の定義そのものは深掘りせずさらっと解説し、メンタルヘルスの現状について時間が割かれていまし た。テキストをかなり飛ばして講義が進みましたので、ページをついていくのが大変でした。
    • 7月
      • 2-3時限 7月7日 / 第2回は、妊婦と幼児期の母子メンタルヘル ス、児童虐待、アタッチメント パターンについてでした。第3回は児童期〜思春期〜青年期のメンタルヘルスで、主に児童期に時間が割かれていま した。ACEピラミッドや、日本の子供は自己肯定感や満足感が他の先進国と比較してかなり低いというデータ が示 され、児童期の子どもには「勤勉性(自分自身の意欲によって試したいと思う行動)」をできるだけ阻害せず、干渉 しすぎると勤勉性により得られるはずであった「成功や失敗の体験」が減少し、劣等感を抱くようになってしま うと のことでした。
    • 8月
      • 4時限 8月9日 / 成人期のメンタルヘルスの講義で、成人期とはいえ 社会的責任、育児や介護などによるストレスもあり、また、男女間のジェンダーの違いによる差別がストレスと もなり得る、成人のひきこもりは意外と多く、8050問題で親が年老いてしまいひきこもる子供を支援できな くなってからその存在が見つかるなど、社会問題となっている。ワークライフバランスも重要で、特に在宅ワー クでは仕事と自分の時間を区別することを重要視する人とそれほど重要視しない人がいて、ストレス度合いが違 うことも分かってきているので、自分がどちらのタイプであるかを知って、上手にワークライフバランスをとっ て仕事とつきあっていく必要があること等のお話でした。
      • 5時限 8月17日 / 老年期のメンタルヘルスの講義で、定年して役割 が変化していくことに適応する重要性、多少の健康問題はあって当たり前という気持ち、高齢者だから病気を治 療しなくていいというような偏見の危険性といった講義でした。残された時間が少なくなっていくということば かり考えてしまうとうつ状態になったりもするので、特にこれまでの知識や経験を生かして社会貢献する、次世 代への知識や経験の継承に取り組むと、生きがいとしてメンタルヘルスにも大変効果があるという締めくくりで した。
      • 6時限 8月23日 / ストレスの理論ということで、ストレスの語源か らセリエのストレス理論、ライフイベントごとのストレス、ストレスチェックシートの詳解でした。ストレスは 同じできごとでも、受け取り方や影響度もに個人差がある点を留意しなければいけないこと、ストレスを受けた 人体はどのようにストレスを処理していくのかという普段なかなか考えないような角度からストレスを学習でき ました。
      • 7時限 8月26日 / 職場でのストレスに焦点を当てた講義でした。労 働者の5〜6割が強いストレスを感じていること、男性と女性ではストレスと感じることが違う、心の病は高い 状態で横ばいである。職場においてストレス対策をすることは、単に安全配慮義務やリスクマネジメント、従業 員の健康のためだけではなく、ミスや事故を減らし、休職者や離職者を減らすことにより生産性を向上できるメ リットもある。具体的に厚労省の指針にある4つのケア、ストレスチェックの結果を分析して自社が弱いところ を改めるなど、これからも更に取り組みが必要であると感じました。また、ストレスによる休職後の復職や障が い者雇用の点については、制度等不十分な点も多く、今後も継続的な支援が必要とのことでした。
      • 8時限 8月30日 / ストレスコーピング(対処)の実践と題し、スト レスを文章化して分析し、対処する流れについて学習しました。ストレスそのものへの対処も重要であるが、必 ずしも積極的解決だけが有効とは限らず、時には力を抜くということも大切である。また、ストレスと生活習慣 は密接に関係しており、ストレスの高い生活では、まず、生活習慣が犠牲になるので、生活習慣をしっかり意識 することが大切である。最後にリラクセーションということで、休憩中などもスマホを触っているのでは休憩に ならないので、簡単なリラクセーション(講義では「筋弛緩法」を実演)や、昼の休憩で、何も考えず10分間 目をつぶるだけといった簡単なものでもいいから、取り入れて習慣にしてほしいとのことでした。



認知症と生きる('21)

  • この科目を選択した理由:両親の介護が迫りつつ あるので、少しでも余裕をもって対応できるように学修しておくとともに、自身も通る道として考えていくために履 修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1時限 6月20日 / 認知症を極度に恐れるのではなく、なろうがな るまいが、予防と共生のバランスよく生きていくこととの講義でした。
      • 2時限 6月23日 / 認知症の診断を早期に受けられれば、必要な支援 の検討や進行を遅らせる治療 などに取り掛かることができる。支援の内容は、本人が望むことを、どう支援したら不便を少なくできるかという点 を尊重し、決めて押し付 ける ことのないように留意する、認知症となったからといって、すべてのことがいきなり できなくな ることではないので段階に応じた支援をする、デイサービス等のリハビリによって、一度失ったことを取り戻す可能 性もある、といった心構え的な講義でした。
    • 7月
      • 3時限 7月20日 / 今1学期の単位認定も終わりましたので、ここか ら予習に復帰です。試験前半は、テキスト外の内容で認知症の過去現在未来の専門家へのインタビュー、後半 は、テキスト通りの認 知症の種類やどのように進行していくのかなどの講義でした。認知症を発症するリスクのうち、65%は変えることのできない原因であるが、35%は生活習慣 などを改善することにより改めることができる可能性がある、老年期より前から取り組むとよりリスクを下げる 効果があるという内容が印象的でした。
    • 8月
      • 4時限 8月10日 / 認知症の発症と医療について、認知症の前段階 (MCI)と診断されても、回復するかMCIのままとなる例が3割あり、必ずしも認知症へ進行する訳ではな い、認知症と診断されたのちも、それが最終告知ではなく、徐々に進行していくものであるから、進行の具合に より、どの様に生活したいか、またコミュニケーションが取れるうちに終末医療などについても話し合っておく ACPの重要性の講義でした。認知症へ進行しない例が3割もあることには驚かされました。
      • 5時限 8月17日 / 認知症と理解について、認知症の主要な4病態に ついてそれぞれ、症状、検査、経過、治療についての講義、その後時間の半分以上は鑑別診断の実例と医療従事 者のコメントが紹介されました。単に妙名を診断するだけではなく、その後の本人や家族のケアーも含めなけれ ば十分な診断ではないというところが、キーワードだと思いました。
      • 6時限 8月24日 / 前の時限までは、認知症を医学的な目線から見た 講義でしたが、この時限からは、認知症の当事者の心理的目線からの講義です。認知症発症の前段階である、さ さいな違和感から受診と診断、その後の生活について、若年性認知症に罹られた方と、アルツハイマー型認知症 に罹られたご家族のお二人が、それぞれの経過や経験を語るインタビューが講義のほとんどでした。まずは認知 症のご本人やご家族の気持ちを少しでも感じ取る、認知症になったことは終わりではなく、やれることが徐々に 減ってはいくが周囲の適切な支援があれば、日常生活を送ることも可能であるし、突然大きく生活が変わること はない、ネガティブな情報ばかりに惑わされず、できることはやっていくという気持ちが大切であるとの講義で した。
      • 7時限 8月27日 / 認知症診断後の生活(1)と題して、認知症と診 断されると、ネガティブな部分だけが独り歩きしてしまっているので、生活が一変してしまうことも多い。その 結果、友達が離れていってしまう、ひきこもりがちになるなど、早期診断=早期絶望となることもある。認知症 も、想像されがちな「重度の認知症」だけではなく、たくさんのことができる「軽度の」認知症であれば、本人 の意志があれば働くこともできる。働くことにより仲間を増やしたり、社会に貢献しているという気持ちも得ら れる。認知症だから何もできないという偏見を捨て、認知症の当事者の気持ちも受け入れて、地域共生できる社 会づくりが今後ますます必要になってくると感じました。
      • 8時限 8月31日 / 認知症診断後の生活(2)と題して、地域での取 り組み(認知症フレンドリー社会)と、実際の取り組み事例の紹介でした。9割ものの認知症と診断された方 が、できれば今の場所に住み続けたいという意向を示しているが、その意向とは別に今の社会は認知症の方が住 んでいることを前提とした制度や仕組みになっていない。地域ぐるみで取り組みをしていくことが望ましいが、 やはり「認知症は病院や施設で面倒をみてくれ」という意見もある。しかし、社会が認知症に対応していくこと により、認知症以外の例えば障がい者への対応も同時にできる、そういった仕組みは、健常者にとっても使いや すい、住みやすい社会になることまで考えると、取り組みやすい。しかし、これらの活動は活動をしている人が 盛り上がりがちで、当事者である認知症の方が置いて行かれていることも少なくなく、実際に認知症を体験して いる当事者を交えて、制度や仕組みを設計していくことが大変重要であると感じました。



雇用社会と法('21)

  • この科目を選択した理由:企業に勤める労働者と して、労働関係法制を学ぶことは自らを守る盾ともなります。早めの履修が役に立つと考え、1年生の今学期に履修 することとしました。
  • 受講の感想
    • 7月
      • 1-2時限 7月29日 / 
        1時限:労働法はなぜ必要なのかという検討を、労働の歴史を振り返りつつ確認していく講義でした。19世紀 ごろは日本を含んだ欧米でも、児童労働や健康を無視した長時間労働が当たり前に行われ、事故も多発してい た。当時は「指を数本失ったぐらいでは事故とは言わない」というような今ではあり得ない考えもあったそう だ。当たり前はその時代によって違うため、当時としては特に普通のことではあったが、徐々に是正すべきとの 考えが広がっていき、労働法が各国で制定された。日本では元々、憲法や民法で労働に関し定めていたが、それ らのみでは不十分であるため、別に労働法が制定されている。労働法は、違反者に対して刑罰を科し、違法な労 働契約を塗り替える「強行的効力」と「直律的効力」を持ち、実効性確保のために労働基準監督制度を設けてい る法令群である。印象的だったのは講義終わりに「自らルールを理解し、権利を実現するために適切な行動を行 うことが重要」と講師が話していたことです。そうです、権利を実現するために適切な行動を行えるよう、この 科目を取りました。

        2時限:日本的雇用と労働法の全体を俯瞰する講義でした。終身雇用を核とする、日本的雇用の特徴と欧米型と の違いでは、日本型は、入社後徐々に昇進していき、定年で退職する方式が一般であるが、欧米では、係員、部 課長、役員、社長、それぞれのポストで個別に募集が行われ、入社後の社内昇進はない。1社に長く勤めるとい う考えはなく、複数社を渡り歩いて経験を積み、徐々に上のポストに応募していくという方式である。日本企業 が労使共同体であるのに対し、欧米では労働者は資産の1つで、資産は株主や経営者のものであるという考え方 のようである。
        労働法令については原則として、法令→労働協約→就業規則→労働契約の準に適用され、ぞれぞれが矛盾する場 合、労働者に有利な条件が適用される(労働協約のみ有利不利問わず適用)、就業規則の労働者への不利益な変 更は合理的なものでない限り認められないが、合理的なものである場合は、個別の同意不同意に関わらず拒否す ることは認められないなど、私も過去に経験した労使協議でありがちなことがらでした。今後は、日本でも終身 雇用は段々と難しくなり、欧米でのジョブ型雇用に移行していくことが予想され、労働者も既存の仕事以外の新 しい仕事にも挑戦できるように努めなければならないと感じました。
    • 8月
      • 3時限 8月3日 / 採用の自由の範囲、採用の内定と試用期間、労働条 件の明示に関する講義でした。現在の法解釈は募集や採用は使用者側に比較的自由に認めているが、内定後は使 用者は厳しく制限される。内定や試用期間であっても軽々しく取り消しや解雇はできず、安易な取り消しや解雇 は損害賠償や慰謝料の責任を負う、逆に労働者側からすると内定辞退も退職も2週間前通知で、信義則に著しく 反しない限り、損害賠償等の責任も負う必要はない。採用時の労働条件は書面で明示する必要がある。労働関係 制度に明るくない高校生のアルバイトにおいて、法定の休憩がない、準備片づけの時間が計算されないなど、違 法な扱いがされていることは社会問題であることが紹介され、新卒一括採用制度や国籍思想信条を理由とする不 採用の是非(現在は不採用自体は違法とはいえない)について、再検討する時期に来ているとのことで締めくく りました。
      • 4時限 8月11日 / 労働契約の基本原理と題し、実際に労働者として 就労する立場となったときの、法と就業規則との関係性の講義でした。労働契約とは何かというところから、労 働者、使用者双方の義務、懲戒の根拠などが検討され、基本的には立場の弱い労働者をできるだけ保護するよう に法整備はされているが、使用者にもそれなりの裁量が認められており、様々な紛争が発生している。過去の判 例を参考にしていくと裁判所の考え方が見えてくる。最近立法された「労働契約法」は短い法令ではあるが、内 容としてはいままでの法令を補強する重要な役割を担っているとのことでした。
      • 5時限 8月18日 / 賃金の定義、賃金請求権、最低賃金制度などにつ いての講義でした。なんとなくわかっていたようで、実は違う解釈だったというような部分もあって、知識の修 正ができました。特に企業が倒産した際の賃金の先取特権は、とにかく1番だと思っていましたが、例外があ り、土地建物については抵当権に劣後するとのことでしたので、最悪、抵当権に関わりのない資産がない状態だ と、賃金が支払われないこともあるため、別の法で6か月前から80%までは国が支払うというのは貴重な情報 でした。日本では最低賃金がそもそも他の先進国に比べて低いうえに、都道府県ごとに定めているため、最大で 200円/1時間を超える格差が発生しているなど、問題も多いとのことでした。
      • 6時限 8月24日 / 長時間労働の是正、自律的な働き方についての講 義でした。戦後長らく、勤労美徳などと称して長時間労働などをいとわない日本的な働き方が是正されず、働き 方は世界の傾向から大きく乖離していった。日本の過労死が国際的に問題となり、近年は長時間労働を是正する ために、36協定での上限規定や割増賃金の増額など、長時間労働を是正する方向に動いている。しかし、一か 所に集まって皆と同じ時間仕事して、拘束時間が賃金に比例するという日本的な勤務方式も見直す必要があり、 リモートワークや高度プロフェッショナル制度などの導入も進めていく必要がある。ワークライフバランスを重 視することにより、従業員の健康が維持され、良い人材が集まってくるという好循環も考えられる。労働時間は 短く効率的に仕事をするというのが今後求められていくスキルとなる。
      • 7時限 8月29日 / 仕事と生活の調和と題して、従来の日本型労働 (会社中心、長時間労働)は国際的にも古い考えとなってきており、労働者の意識も、個人としての生活(余 暇、子育て等、ワークライフバランス)も重視する方向となってきており、無制限や配転、転勤、転籍は受け入 れられにくい情勢となってきている。一方で、法理としては配転、転勤は使用者側に優位な制度のままとなって いる。共働き世代の増加、女性の社会進出もあり、個人の事情に応じた柔軟な勤務体制を構築することにより、 労働者の流出や人材の確保にもつながるため、使用者が積極的に取り入れる意義は大きい。他、年休や育休の法 的性格、年休の時季指定義務などの説明でした。
      • 8時限 8月31日 / 雇用平等と労働者の人権と題して、特に男女間の 雇用や条件の平等、女性特有の出産関係の差別禁止、労働者の人権、各種ハラスメントについての講義でした。 社会に出て折り返しの年数ですが、それでも特に労働者の人権に関しては知らないことも多く、まだまだ勉強は 必要だと感じました。




ライフステージと社会保障('20)

  • この科目を選択した理由:両親の介護が迫りつつ あるので、少しでも余裕をもって対応できるように学修しておくとともに、自身も通る道として考えていくために履 修することにしました。
  • 受講の感想
    • 6月
      2学期(10月〜)の 履修予定 の科目ですが、テキストが中古で先行して手に入りましたので、味見がてら履修を開 始しました。
      • 1-2時限 6月22日 / ラジオ科目ですので、音声のみでした。テキ ストのなぞりではなく、テキストに ない話題もあり、講義を追っていくのが意外と大変でした。内容は1時限は社会保障全般、2時限は生活保護制度を考える講義でした。強制保険としてやるか、 税としてやるかの違い、生活保護を受けることは個人だけの責任ではなく、そこ に至らせてしまった社会にも責任があるから、保護をしつつ、同時に自立を支援する制度であるという点で、いまま で自分が理解していた生活保護がかなり改まりました。
    • 7月
      • 3時限 7月20日 / ほぼテキスト通りで、生活保護制度の対象、意 義、扶養範囲、申請、廃止など、生活保護の法制度全般 を詳解する講義でした。生活保護の申請書を渡さなかったり受理しないことは違法、申請書が渡されないのであれば、口頭で申請をする意思を示せば支障ないと のことでしたが、こんなことまで言わなければいけないということは、過去にそのような拒絶事例があったとい うことなので、闇を感じる部分もありました。
    • 8月
      • 4時限 8月10日 / 妊娠〜出産期の社会保障についての講義でした。 私には直接関係はしないので、ほとんど知らないことばかりでした。妊婦が労働者であるか(使用者に指揮監督 されるので自由が利きにくい)、使用者自身であるか(自分の裁量が大きい)によって、または加入している社 会保障制度の違いで、受けられる社会保障の違いの是非があること、単に制度をなぞった説明ではなく、大学の 講義らしい学問としての観点もあってよい講義でした。
      • 5時限 8月17日 / 子育て期の社会保障について、産前産後休業と類 似した育児休業制度があり、休暇の取得の他、所得補償として社会保険料の免除や雇用保険からの育児休業給付 金など受けられること、復職後も残業時間の制限や配置転換の考慮などの配慮を受けられる。幼稚園、保育園、 認定こども園のそれぞれの違いや特色の説明と、待機児童の発生についての裁判例が紹介され、待機児童が発生 することは、法律の不備ではなく、政治の問題である。市町村は保育を提供する努力義務があるが、定員オー バーであれば利用を拒否されても違法とはいえない。しかし、病気を持った子供の受け入れについては、その子 供の受け入れにより市町村が追加で負担すべきコスト増より、子どもが健全に成長できる環境を優先すべきであ り、拒否を違法とした例の2例が紹介されました。受け入れ拒否という意味では同じ裁判例ですが、前者は単に 市町村には保育を提供する義務があるのかを争い、後者は保育を提供するにあたり追加のコストが必要となるこ とを理由に保育を拒否できるのかという争点でした。今のところ私には直接関係はありませんが、なかなか興味 深いものでした。
      • 6時限 8月24日 / 仕事をするための社会保障と題して、失業などに よって、一時的に働く意思があるのに働けなくなくなったときの保障について、雇用保険、生活保護、特定求職 者支援制度の3つをそれぞれ制度の特徴やメリットとデメリットを比較しながら、働けなくなっている期間や自 分に残っている資産、求職者本人自身の能力に応じて、どのような支援を受けられるかを学びました。
      • 7時限 8月28日 / 病気やけがの治療と題して、社会保険や国民健康 保険のぞれぞれの成り立ちから、どのような仕組みで医療費が請求されるのか、なぜ、日本は国民皆保険制度を 採用しているのか(全額国負担ではなりたたない理由)、どのような医療行為が保険の対象となるのかなどの講 義でした。全額国負担だと予算の確保に左右されるため、予算が尽きれば医療がストップしてしまうことや、高 額な医療を受けている人の医療費が、他の多数の医療費を圧迫してしまい、高額な医療費の患者は治療を自重す るように求められるかもしれない、だからといって民間の任意保険にすると、リスクの高い人、所得の高い人の みが加入し、多くの人が所得の面から医療を受けない(受けられない)人が増える。リスクの高い人が加入する (多い保険)ということは、保険料も高止まりする傾向となる。そこで、国が強制して国民皆保険とすることに より、健康な人もそうでない人からも保険料を徴収、保険料は健康状態に関わらず、収入の多い人からは多く徴 収し、少ない人からは多くは徴収する方式と、お互いに助け合うという制度とすることにした、仮に今健康で あっても、年齢が上がるにつれて医療費は増えていくものだから、将来への投資だと考えていくと良いとのお話 でした。
      • 8時限 8月31日 / 病気やけがの治療(2)と題して、各国保、協会 健保、社保組合の各保険制度の違い、保険料や加入対象者などを比較する講義でした。国保は市町村ごとの運営 では財政が不安定で現在は財政は都道府県が責任を持つこと、所得の低い方の加入が多いため、国から5割の補 填があること、協会健保も中小企業の比較的収入の低い方が多いため、国からの1割程度の補填がある、保険料 が都道府県別に算定されていること、社保組合や共済組合は収入が多く安定している所が多いので、国からの補 填はなく、保険料は各組合ごとに算定していることなどを確認しました。



プログラミング入門 Python('24)

  • この科目を選択した理由:私は、2000年代前 半の頃、Visual Basicでプログラミングをやっていて、一応数種のフリーソフトも公開していました。当時はプロ用はC言語、個人のフリーソフトはVBと住み分けのよう なものがありました。振り返ると、インターネットはダイヤルアップを経てADSLの全盛期、FTTH(光ファイ バー,Bフレッツ100Mbps)は黎明期でしたが、回線が高速大容量化してきたこともあり、ブラウザ上で動的 な動作させる需要(いわゆるWeb2.0の黎明期)が高まってきたこともあって、Javaが人気だったと記憶し ています。2010年の調査まではVBも10位以内に入っていましたが、2015年の調査では10位以下のラン ク外となってしまいました。2025年の今でも時折簡易な自家用プログラムを書くときにVB.netを使います が、約25年経過して私の知識は完全に陳腐化していま す。時代に追いつくために新たな言語を習得しようと検討していたところ、 2019年の調査で1位となった「Python」の授業がありましたので、履修することとしました。
    (1) IT Media、2019 https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1911/25 /news031.html
  • 受講の感想



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